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朝ドラ「エール」第11週54話のあらすじとネタバレを紹介していきます。
第11週の54話では、三郎(唐沢寿明)の病状のことが一気に表に出てきて、三郎もそれを覚悟し、裕一(窪田正孝)を呼び出します。
そして、裕一と親子の話をする・・・。
それでは第11週54話について紹介致します。
このただの役柄を越えた二人の別れは・・・。
ご覧くださいませ!!
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朝ドラ「エール」第11週54話のあらすじ
皆の前では元気にふるまう三郎(唐沢寿明)だったが、往診に来た医師がまさ(菊池桃子)や裕一(窪田正孝)に伝える三郎の病状は深刻なものだった。
裕一に食べたいものを聞かれて、久々に裕一のハーモニカを聴きたいと答える三郎。
一方、役場に勤める浩二(佐久本宝)は養蚕農家の畠山(マキタスポーツ)をたずねて、桑畑をリンゴを育てる果樹園にしないかと資料を片手に説得するが、冷たくあしらわれてしまう。
朝ドラ「エール」第11週54話のネタバレ
裕一がいなくなってからずっと家のことや三郎の病気のことをたくさん考えてきた浩二。
兄へのいらだちが抑えきれませんでした。#朝ドラエール#窪田正孝#菊池桃子#佐久本宝 pic.twitter.com/ccjyq4h6JB— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) June 10, 2020
この日は、医師が三郎(唐沢寿明)の往診にやって来た。
きつく止められているにもかかわらず酒を飲んだ三郎は、胃の痛みに苦しみ、寝室で横になっていた。
「絶対安静、お酒は厳禁!いいですね!」
三郎に厳しく言い渡した後、医師は居間に移動して小声でまさ(菊池桃子)に伝えた。
「とにかぐ今は、なるべぐ体力を温存して、無理はさせないようにしてください。食事も消化のいいものを」
そばで聞いていた裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)は、手術や入院治療はできないのかと尋ねたが、医師は手の施しようがないと答えた。
「立って歩いでんのが不思議なぐらいなんです。気だげでもってるようなもんですから、覚悟しておいでください」
裕一が寝室に戻ると、三郎は笑顔を見せた。
「どした。シケだ面して」
「もともとこういう顔だよ。暇だろど思ってさ。何か食べたいもんとがない?」
「・・・ハーモニカ。久々に聴ぎでぇな。お前が商業学校時代に作った曲、ながながよがった」
「ごめん、持ってきてないんだ」
「大作曲家はハーモニカなくても作曲でぎっからなあ」
「そんなんじゃねぇって」
話し疲れたのか、三郎は目を閉じて眠りに就いた。
裕一は、その寝顔をそばで見守り続けた。
まさは、居間で音と二人きりになると、苦しい胸の内を明かした。
「昼間はいっつも、お父さんど二人きりだがら我慢してきたげど・・・怖いの。いづ、お父さんがど思うど、すごぐ怖い・・・」
言葉にしたとたんに、まさは涙をこらえられなくなった。
「私が川俣のごどで苦労かけたがらがな・・・どしてもっと早ぐ気づいてあげられながったのがな・・・おんなじごどばっかし、頭の中でぐるぐるしてんの」
音はまさの隣に行き、そっと背中をさすった。
「・・・誰のせいでもありません」
裕一は、父のためにできることはないのかと懸命に考えた。
「東京の大っきな病院に連れてくとがさ。こんな田舎の医者じゃなくて、腕のいい先生に診てもらえば手術だってできっかもしれないだろ?」
音にそう話してみたが、返事はない。
「大体、浩二も母さんも水くさいよ。もっと早く僕に相談してくれればよがったのに」
「・・・お義母さん、泣いとったの。お義父さんの前では、一所懸命普通にふるまっとるけど、ずっとつらかったんだと思う」
自分には母を責める資格などない。
そう思い知らされ、裕一は言葉をなくした。
その日の夕方、裕一は改めてまさに金を手渡した。
「でも・・・あなただぢもこれがら大変でしょう。華ちゃんだっているし・・・」
気を遣うまさに、音がにこやかに答える。
「私たちの滞在費ですから、お気にせずに」
「・・・申し訳ないわね・・・じゃ、ありがたく頂ぎます」
ちょうどそこに浩二(佐々木宝)が帰ってきた。
「・・・まだ、母さんにすり寄ってんのがよ。こんなもの、要らないって言っただろ」
でも、でもさ、やっぱいろいろ大変だろし。父さんのことも、僕が何とがするよ。金の心配は要らねえがら」
「・・・兄さんの手助けは要らない」
「水くさいこど言うなって!そりゃ、僕に頼りたくないのは分がるよ。で、でも今は、家族一丸となって助け合わなきゃ。このまま放っといだら、父さん・・・」
言い終えないうちに、浩二が裕一につかみかかった。
「兄さんは何もわがっちゃいないんだよ!僕らだって、何もしてこながったわげじゃねぇ。」
「金工面して・・・福島でいぢばんの先生に検査してもらって・・・それでもだめだったんだ!」
「・・・いっつも自分の気持ぢだげで動ぎやがって。兄さんなんか、とっくに家族じゃねえんだよ!」
力任せに浩二に突き飛ばされ、裕一は倒れ込んだ。
そこへ、寝室で休んでいた三郎が現れた。
「騒がしなぁ、おい。目ぇ覚めっちまったよ」
「いいがら横になってろよ」
そう言う浩二を無視して、三郎は裕一に声をかける。
「飲みに行ぐぞ」
三郎に腕を取られて裕一が困惑していると、浩二が叫んだ。
「医者に止められでんだろっ」
「大事な話があんだよ!」
強引に裕一の腕を引いて、三郎は出ていった。
三郎と裕一が向かった先は、居酒屋ではなく神社だった。
境内に並んで座ると、三郎は改まった調子で話し出した。
「裕一・・・俺はもうだめだ。みんな必死にごまがしてっけど、それぐれえわがる」
「な、何の話?」
裕一は無理に笑顔を作って話をそらそうとしたが、むだだった。
「その顔・・・お前、ちっとも変ってねぇな」
そして、三郎は裕一を見据えた。
「お前に、承諾してもらいでぇごどがあんだ」
翌日、三郎は床に伏し、裕一は、音に頼んでハーモニカを買ってきてもらった。
「これでよかった?」
「ああ、大丈夫。ありがと。これで、父さんに聴かせであげられる」
二人で寝室に向かうと、三郎は吐血し、もだえ苦しんでいた。
「父さん!」
吐血してしまった三郎・・・次の55話ではどうなるのか・・・三郎の体調は改善するのか!?
55話も必見です!
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【前回の振り返り記事】