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「ナイトドクター」ネタバレ!無料動画見逃し配信を1話から最終回結末まで紹介!

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「ナイトドクター」ネタバレ!無料動画見逃し配信を1話から最終回結末まで紹介!

朝ドラ「あさが来た」に出演していた波留さんが出演するフジテレビの月9ドラマ「ナイトドクター」の1話から最終回までのあらすじやネタバレ、キャスト情報や無料動画や見逃し配信を見る方法について紹介していきたいと思います。

このドラマは第2の「コードブルー」を狙っているかのようなドラマです。

前回放送された「イチケイのカラス」は「HERO」でしたが、今回の「ナイトドクター」は「コードブルー」で、過去のヒット作の焼き回し感はありますが、それでも視聴率は好調ですし、フジテレビの作戦は見事にヒットという感じですね!

それでは先ずはドラマ「ナイトドクター」の動画配信のことから紹介していきたいと思います。

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ドラマ「ナイトドクター」のあらすじ・ネタバレ

2024年度から施行される医師の働き方改革が、医療界を悩ませています。

「原則960時間」までの時間外労働の上限が勤務医に適用され、深刻な人手不足が叫ばれる日本の救急医療。

数年後に迫った改革ですが、革新的な対応策は未だ見つかっていません。

本作では“昼夜完全交代制”を試験的に導入した病院を舞台に、夜間救急専門の医師「ナイト・ドクター」たちにスポットを当てて物語を描いていきます。

柏桜会あさひ海浜病院では、“365日24時間、どんな患者も断らない”医療を目指し、崩壊寸前の救急医療を立て直すべく、新たな働き方として夜間救急専門のチーム「ナイト・ドクター」を設立することに。

夜間救急は慢性的な医師不足、救急車難民、コンビニ受診など問題が山積みですが、昼も夜も救うべき命があることに変わりはありません。

そこで“夜の病院を守る”という重要な使命を果たすため、5人の若き医師たちが集められます。

強い志を持つ者、自分の意志とは裏腹にやってきた者・・・訳ありの5人の医師たちが時にぶつかり、時に励まし合いながら、命に真摯(しんし)に向き合っていきます。

一方、医師も仕事を終えればひとりの人間として、家族や恋人、そして自分自身の悩みや問題に直面。

ナイト・ドクターの5人が、誰よりも長い時間を共に過ごしながら、絆を深め合い、医師として人として成長していく姿をリアルかつユーモラスに描く完全オリジナル作品です。

果たして、ナイト・ドクターたちは、すでに崩壊寸前の現代の救急医療を救う一筋の光となるのでしょうか!?

ドラマ「ナイトドクター」1話のあらすじ・ネタバレ

病院スタッフの働き方改革を目指す柏桜会グループが『あさひ海浜病院』に夜間勤務専門の救命医チーム“ナイト・ドクター”を立ち上げることになった。

医師の朝倉美月(波瑠)は新たな就職先にナイト・ドクターを選ぶ。

ナイト・ドクターのスタート初日、スタッフステーションには美月のほかに、深澤新(岸優太)、成瀬暁人(田中圭)、桜庭瞬(北村匠海)、高岡幸保(岡崎紗絵)という5人の医師が集まる。

美月を見た深澤は驚く。

数日前、街で倒れたホームレスの診療に手間取った深澤に代わって、鮮やかに処置したのが美月だった。

しかも、美月は深澤に「処置出来ないなら医者を名乗るな」と、言い放っていたのだ。

5人の指導医は本郷亨(沢村一樹)。

本郷は自分の指導について来られる者だけついてこいと厳しい。

そこに、ホットラインが鳴る。

工事現場の崩落事故で3名の重症者が出たのだ。

全員の受け入れを許可する本郷に美月はほっとする。

運び込まれた重症患者に、救命の現場を知らない深澤と桜庭は戸惑うばかり。

本郷に応じるのは救命経験のある成瀬。

美月と幸保は食らいついて行く。

重傷者たちの処置を始めた矢先、崩落現場で新たな重症者が発見されたと連絡が。

すでに7件の病院に搬送を拒否されているという。

使えない医師ばかりでは無理だと断ろうとする成瀬を本郷が制して受け入れを命令。

本郷は先に運ばれた3名を早く安定させれば済む話だと無愛想に言い切る。

しかし、新たに搬送された患者の足は重度の損傷を受けてクラッシュ症候群を起こしていた。

本郷は美月に切断を指示するが…。

ドラマ「ナイトドクター」1話のネタバレ・感想

昨年来からつづく新型コロナウイルスの感染拡大によって、医療従事者の激務ぶりや慢性的な人手不足に世間の関心がようやく向くようになったと思える。

そうしたタイミングだけに、医師の“働き方改革”をひとつのテーマとして掲げる「ナイトドクター」は、従来の医療ドラマとは違った見え方ができるのだろうか。

1話を観る限りでは、良い意味でフジテレビの医療ドラマらしさが全開であり、これを安心感と見るか否かはまだなんとも言い難いところだ。

あさひ海浜病院で内科医として働いていた深澤(岸優太)は、新たに立ち上げられた夜間勤務専門の救命医療チームに参加することに。その勤務初日、深澤は数日前に街でホームレスを助けようとして何もできなかった際に出会った美月(波瑠)と再会。

早速近くの工事現場で崩落事故が起き、重症患者が運び込まれてくるのだが、救命の現場経験のない深澤は立ち尽くすことしかできない。そこにさらに新たにもう1名搬送されてくるのだが、その患者の足は重度の損傷を受けており、指導医の本郷(沢村一樹)は美月に切断を指示。

なんとか一命を取り留めるものの、翌日出勤するとその患者はすでに亡くなっていた。

ドラマとしての主人公は美月であるが、この第1話で物語の軸に立たされるのは救命経験がまるでないどころか医師としてのスキルを何ひとつ発揮できない深澤だ。美月と出会った際に「医者を名乗らないで」と冷たく言い放たれてしまう彼は、持病を抱えた妹の心美(原菜乃華)とふたり暮らし。

ナイトドクターとしての勤務を重ねていくうちに、患者の命を背負うという責任の重さに押しつぶされ、はやくもリタイアしようとするのである。しかし妹が救急搬送されたことを契機に、続けていくことを決意。やはりこのドラマも、若手ドクターの成長譚という定番の道を選んだようで、今後もこの深澤というキャラクターの視点から物語が進んでいく可能性も充分に考えられる。

興味深いことに、このナイトドクターチームのキャスティングには深澤を演じる岸以外、皆が他のドラマで医療従事者を演じた経験があるという精鋭ぞろいときた。波瑠は数年前に『救命病棟24時』(フジテレビ系)で看護師を演じ、昨年も毛色は違うが『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)で産業医を演じていた。

田中圭は『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)で外科医を演じており、今回の作品での雰囲気は救急認定薬剤師を演じていた『アンサング・シンデレラ』(フジテレビ系)にも近いものがある。

また北村匠海は『にじいろカルテ』(テレビ朝日系)で看護師を、岡崎紗絵は『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)で研修医を演じており、沢村一樹といえば言わずもがな『DOCTORS〜最強の名医〜』(テレビ朝日系)だ。

この中に入る岸が、ほぼ未経験の状態から救急医療と人の命を預かる責務を学んでいくというのは、なかなかしっくりくるものがある。それでいて患者を前に怖気付いて小さく肩を震わせている些細な動作であったり、運ばれてきた妹を見たときの表情。

医療ドラマ経験だけでなく純粋に演技経験がメインキャストの中でも少ない岸ではあるが、予想外のポテンシャルを発揮し、自身の役柄のみならずドラマ全体に説得力を与えてくれている点は見逃せない。

さて、美月が深澤に語った母親の死の一連のできごとのように、他のメンバーのバックグラウンドについても今後徐々に明らかになっていくのだろう。特に気になるのは桜庭(北村匠海)で、第1話から頻繁に心臓を押さえる姿が見受けられた。

彼が服用している薬は、ピルケースに貼られたシールを見る限りロラゼパムのようで、他にも免疫抑制薬の名前が確認できる。美月のカバンから何かを見つけ驚くシーンもあったが、これはもしかすると(少々ありがちではあるが)美月の母親の死と桜庭の心臓に密接なつながりがあるということだろうか。

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ドラマ「ナイトドクター」2話のあらすじ・ネタバレ

朝倉美月(波瑠)は佐野大輔(戸塚純貴)の浮気現場を目撃。

いつもと違う美月の様子は、深澤新(岸優太)たちに見抜かれ、成瀬暁人(田中圭)には職場に私情を持ち込むなと言われてしまう。

そんな夜、深澤と高岡幸保(岡崎紗絵)は本郷亨(沢村一樹)にウォークイン当番を命じられた。

ナイト・ドクターは重症患者だけでなく、昼の診察に行けない外来患者も診る。

だが、緊急性のない患者の多さに深澤たちは辟易。

美月もウォークインに入ると、帽子をかぶった男が来る。

男が帽子をとると美月の父、哲郎(佐戸井けん太)だった。

軽症者が気軽に来るなと父を叱る美月の声は隣の診察室にも届く。

そこでは、深澤が鮎川希実(谷村美月)の子供、玲生を診察中。

美月の声を聞いた希実は、そそくさと帰ってしまった。

哲郎に声をかけた桜庭瞬(北村匠海)は父娘事情を知る。

哲郎の妻が13年前に亡くなったと知った桜庭は…。

一方、美月は舌を噛んだ斎藤篤男(赤ペン瀧川)を治療。

美月が心配な哲郎は寮に押しかけ、深澤の部屋に居候してしまった。

そんな時、希実が再び玲生を連れて来た。

深澤は玲生に異常を感じるが、この日のウォークインは美月。

美月が玲生を診察していると斎藤が救急搬送されたと連絡が入り、そちらへ向かう。

斎藤の治療を終え、抱いた不審点を話す美月に、深澤は玲生に黄疸が出ていなかったかと聞く。

本郷から診察時の様子を思い出すよう言われた美月は希実の気になる仕草を思い出した。

その頃、希実は玲生の診療について、夫の聡(笠原秀幸)ともめていて…。

ドラマ「ナイトドクター」2話のネタバレ・感想

第1話では深澤(岸優太)を軸に、人の命を預かる救急医療における仕事のあり方にフォーカスが当てられた。

第2話では、“コンビニ受診”というひとつのテーマが掲げられる。深夜の病院という特殊なシチュエーション下で直面しうる社会問題やキーワードに触れながら、主要登場人物のバックグラウンドを描くというのが、このドラマの組み立てかたということだろうか。

大輔(戸塚純貴)の浮気現場を目撃してしまったことで仕事に身が入らない美月(波瑠)。そんななか、外来患者を診察するウォークイン当番を命じられた深澤は、子ども連れ患者の多さに驚きながらも元内科医としてのスキルを発揮。

一方で美月や幸保(岡崎紗絵)らは緊急性のない“コンビニ受診”の患者ばかりに辟易としていた。ある夜、深澤が一度診察した鮎川親子が訪れ、幼い子ども・玲生の異変に気が付く。

しかし診察を担当した美月はただの風邪であると診断。深澤から玲生が黄疸である可能性を聞かされた美月は診察中の不自然なできごとを思い出す。そしてすぐに、玲生が救急搬送されてくるのである。

日中に仕事などがあって病院に行くことができず、夜間や休日の救急外来に訪れる軽症患者に対して、ここ数年、批判的な論調で使われている“コンビニ受診”という言葉。たしかにその多くが入院などを必要としない患者とも言われており、それによって医師の負担が増大。

重症患者に手が回らないなどのリスクが生じるという指摘も、ロジックとしてはあながち間違っているとも言いがたい。序盤に描かれたようにタクシー感覚で救急車を利用する人もいまだに存在するというのだから、その辺りは問題視されて然るべきことであろう。

とはいえ、劇中ではこうした“コンビニ受診”に対する先入観こそが人命を奪いかねないものであると警鐘を鳴らす。仮に医師ですら見落としてしまうような病気であった場合、当然のように素人目にはそれが病気であるかの判断がつくはずもなく、手遅れになってしまう可能性も否定できない。

ましてや幼い子どもの異変に慌てない親など存在しようか。こうした“コンビニ受診”が問題視されてしまう背景には、前述の救急車同様にリソースが限られていることが少なからず影響しているだろう。

医師の人手不足とそれによる過重労働によるキャパシティオーバーは医療崩壊の危険性を高める。それだけに、本作の舞台であるあさひ海浜病院のような昼夜交代の24時間体制を厳格に敷くなど、制度的な改革が進められるのが一番の理想かもしれない。

今回のもうひとつのキーワードとなっているのが“普通”という実に曖昧な言葉だ。ごく一般的(これもひどく曖昧だが)な社会人のサイクルとは異なる昼夜逆転で働くナイトドクターたち。

ある意味では、人間社会の生活リズムにも“普通”があるからこそ夜間の外来診療が特殊なものと捉えられてしまうようにも思えてしまう。そもそも“普通”じゃないから病院が必要であり、そこに夜間も日中も関係ない。

ましてや普通の仕事、普通の幸せ、親がいるという普通。社会には多種多様な“普通”が氾濫していて、その曖昧さによって様々な弊害も生まれるのだ。

“普通”とはおおよそ慣習という時間的かつ経験則によるマジョリティに過ぎないのだが、美月が言うように「簡単に変わるもの」でもあり、その一方でなかなか根が深いものでもあるから厄介だ。

詰まるところ、「今この病院を任されているのは俺たちだ。何が普通かは俺たちが決める」という本郷(沢村一樹)の言葉で示されている通り、TPOに応じて臨機応変に対応するべきもの、“変わるもの”ではなく“変えるもの”なのかもしれない。

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ドラマ「ナイトドクター」3話のあらすじ・ネタバレ

朝倉美月(波瑠)が患者の斎藤篤男(赤ペン瀧川)に襲われた。

桜庭瞬(北村匠海)は斎藤を突き飛ばすが、刃物で傷つけられる。

幸い桜庭は軽症で、斎藤は成瀬暁人(田中圭)、深澤新(岸優太)に取り押さえられた。

事件は『あさひ海浜病院』などを束ねる『柏桜会』会長で、桜庭の母親、麗子(真矢ミキ)も知るところとなった。

救命救急センターに現れた麗子は、息子の身を案じて桜庭にイギリス留学を言い渡す。

救急医の初歩的な処置も満足に出来ないのでは、その方が良いと合意する本郷に桜庭はショックを隠せない。

美月にそれでも良いのかと促された桜庭は本郷に継続を頼むが、足手まといになるような者は必要ないと再び突き放されてしまう。

さらに、主治医、宮本守(利根作寿英)の診察を受けた桜庭は、一週間ほど休みが取れないかと問われる。

今休んだら救命から追い出されると桜庭は意気消沈。

そんな桜庭に美月は暴漢から救ってくれたことを感謝して救急医療の参考書を渡し、応援していると励ます。

そんな時、急患が運び込まれ、美月たちの処置もむなしく亡くなってしまった。

無保険なので早期治療を受けられなかったのだろうと推測する成瀬。

本郷も医療だけでは救えない命もあると言う。

桜庭は患者の生まれながらの恵まれない境遇を思った。

そして、桜庭は美月たちになぜ自分が救急医を目指すことにしたのかを話す。

次の日、救命センターに出勤した桜庭は、次週の勤務シフト表から自分の名前が消えていることに気づく。

麗子の指示だと言う本郷は、桜庭に転科届けを渡した。

ドラマ「ナイトドクター」3話のネタバレ・感想

患者に襲われた美月(波瑠)を助けようとして、腕に怪我を負ってしまった桜庭(北村匠海)。

すると後日、桜庭の母親で「あさひ海浜病院」を運営する柏桜会の会長・麗子(真矢ミキ)が救命救急センターを訪れ、桜庭にいますぐ辞めて留学するよう告げる。

麗子の意向に同意する本郷(沢村一樹)にショックを受ける桜庭。

そんななか、救急搬送されてきた患者が処置もむなしく亡くなってしまう。

その患者は無保険で、それが理由で病院に行こうとせずに手遅れになった可能性が。

そしてさらに、くも膜下出血で運ばれてきた患者も無保険を理由に手術を拒むのである。

第1話では深澤(岸優太)に、第2話では美月にフォーカスが当てられてきたこのドラマだが、今回は桜庭の番だ。

深澤と同じく“ポンコツ”扱いされていた桜庭が、実はサラブレッドであることが判明する。

どうやら7月の最終週と8月の第1週にはオリンピックの放送が予定されているために2週にわたって放送休止になるようで、それまでにナイトドクターチームの5人全員のバックグラウンドを描く物語が展開するという流れになるのだろう。

第1話から、勤務中に心臓を押さえながらトイレに駆け込み、薬を飲んで落ち着こうとする姿が描かれていた桜庭(第2話でその薬が免疫抑制剤と抗不安薬などであることがわかる)。

今回のエピソードでは桜庭本人の口から心臓の持病について語られたり、指導医である本郷とは昔からの知り合いであり憧れの存在でもあることなど、“ポンコツ”としてではない桜庭の表情がいくつも見え隠れする。

また第1話で桜庭が美月の忘れ物から何かを見つけるシーンが描かれたが、今回成瀬(田中圭)は美月の部屋でドナーに宛てた手紙を見つけ、筆跡が桜庭のものであると気付く。

どうやら桜庭の心臓には美月の母親の心臓が入っているという線で間違いなさそうだ。

体力面や感染症への抵抗力の問題などからナイトドクターとして働き続けることを心配する主治医に対し、桜庭は「このままやりたいことをやれないまま毎日を過ごすのは嫌なんです」と語る。

そして美月から貸してもらったテキストでスキルを学び、手を震わせながらも患者の命を救う。

本郷から褒められることで自信を持ち、自分が救命医になりたいという思いを母親にぶつけていく。

ひとつのエピソードの中で目に見えて成長を遂げていく桜庭。

それはまさに、美月のセリフにもある「生まれた時点である程度決まっている運命」に折り合いをつけながら、一歩ずつ成長していくことで初めて運命が変わることを体現する、ストレートなメッセージといえよう。

ところで今回のエピソードでは、もうひとつのテーマとして「無保険」という問題が描かれている。

日本では半世紀以上前に国民皆保険制度が確立し、現在では国民全員(長期的な在留資格を持つ外国人も)が医療保険に加入することが義務付けられている。

しかし近年では高齢化が進んだことで国民総額の医療費は増加し、また貧困などの影響で無保険者も多くいるとされており、制度自体に限界がきているとも言われている。

さらには劇中の患者のように、生活保護制度への高いハードルも拭いきれていない。

「医療だけじゃ救えない命がある」という本郷の言葉は、とりわけこの1年半ほどの国内の情勢を見れば、嫌でもよくわかってしまうものだ。

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ドラマ「ナイトドクター」4話のあらすじ・ネタバレ

搬送された女性患者を朝倉美月(波瑠)と桜庭瞬(北村匠海)、高岡幸保(岡崎紗絵)が受け入れた。

救急隊員に女性、花園詩織(松井愛莉)の恋人が付き添っていると聞いた幸保は驚く。

幸保の恋人、青山北斗(竹財輝之助)ではないか。

北斗は店の宣伝のためSNSで強力な宣伝力を持つ詩織を利用したが、交際していると思い込まれたと幸保に説明。

会うのは最後にしようと言うと詩織が掴みかかったので、ふりほどいたら階段から落下してしまったと北斗は言うのだが幸保は納得出来ない。

目を覚ました詩織は北斗を頼りっきり。

本郷亨(沢村一樹)は次々に運ばれる重症患者を美月たちに任せて、幸保には詩織の経過観察を指示した。

わがまま放題で、付き添う北斗にこれ見よがしに甘える詩織に幸保のイライラは募る。

心美(原菜乃華)に頼まれた雑誌を内科病棟へ届けに行った美月は深澤新(岸優太)と会う。

そこに岡本勇馬(宮世琉弥)が現れ、美月に挨拶。誰だと尋ねる深澤に、美月は心美の彼氏だと言う。

だが、初耳の深澤は心美を思い、勇馬に彼女の入院理由を話してしまった。

勝手に話したことを危ぶむ美月の不安通り、兄妹に亀裂が走る。

一方、ついに詩織とぶつかった幸保は本郷に早退を申し出た。

帰ろうとする幸保を咎めた美月とも激しい言い合いになる。

そんな時、ホットラインが鳴り、成瀬暁人(田中圭)が受けた。

3名のガス中毒患者受け入れを本郷が承諾。

桜庭も休みで幸保も帰ってしまったと人員を心配する深澤に、本郷はお前たちでカバーしろと言い放つ。

ドラマ「ナイトドクター」4話のネタバレ・感想

階段から転落して搬送されてきた女性に付き添っていた“恋人”の男性が、幸保(岡崎紗絵)の恋人の北斗(竹財輝之助)であったという、美月(波瑠)にフィーチャーした第2話同様に男性の浮気が物語の発端となった第4話。

もちろん今回焦点が当てられているのは幸保だ。

ナイトドクターの5人の中で唯一寮に住んでおらず、クールな立ち振る舞いで他の4人との間に一線引いている印象の幸保。

彼女がなぜナイトドクターになったのか、そして胸の内に秘めている苦悩などが、前回の桜庭(北村匠海)のエピソード同様丁寧に描写されていくのである。

自分の経営している店の宣伝のためにインフルエンサーである詩織(松井愛莉)を利用していたが、付き合っていると思い込まれたのだと幸保に説明する北斗。

しかしその説明に納得できず、また目の前で北斗に甘えたりわがまま放題の詩織にただただ苛立ちを募らせていく幸保は、美月とも衝突してしまう。

幸保が早退してしまった夜、あさひ海浜病院に3名のガス中毒患者が運び込まれてくる。

人手が足りないなかで対応に追われる美月と深澤(岸優太)と成瀬(田中圭)。

すると1人の患者の容態が悪化。

調べてみると過去に診察を受けていた記録が残されており、それはウォークインで診察した幸保がわずかな情報からその患者の持病を見抜いていたことを示すものであった。

患者として運び込まれてきた相手と揉み合いの喧嘩をしたりと、ある意味では医師による公私混同という医療ドラマらしからぬ描写が連続した今回のエピソードではあるが、主眼となる部分はどうやらそこではなさそうだ。

終盤で幸保は、深夜に寝ながら泣いている詩織の姿を見て、彼女が精神的な問題を抱えているのではないかと疑問を抱き、精神科を受診することを提案する。

結果的に詩織が境界性パーソナリティ障害であるという診断が下されることになったようだが、引き継ぎで昼のドクターたちに提案した時の彼らの反応や、詩織本人の反応。

いまだに「精神科」というものに対して特殊でネガティブなイメージが強く持たれていることが如実に表れている。

幸保は詩織にこう告げる。

「髪が伸びたら美容院に行きますよね。心のケアだってもっと気軽にしていいんです」。

何年も前から日本人の5人に1人は何らかの精神疾患を抱えていると言われており、年々それが増加の一途を辿り、特にこの1年半のコロナ禍では急増したとも言われている。

経済的な不安や、劇中の詩織のような対人関係における不安など、その理由や症状は人それぞれであろう。

幸保もまた、整形外科医の親との関係や北斗への依存傾向から、詩織の状況を他人事には思えなかったと語る。

他者への適度な想像力を持ちながら人間関係の中で自分を見失わないでいること、そして医療でも仲間でも、頼れる相手に頼ることが必要なのだと教えてくれるようだ。

そういった意味では、さりげなく深澤がナイトドクターチームの“頼れるやつ”になりつつあるのは興味深い。

偶然病院で遭遇した妹・心美(原菜乃華)の彼氏・勇馬(宮世琉弥)に不貞腐れた表情を見せ、兄貴風を吹かせながらも勝手に病気のことを話したと心美から責められるといういつも通りの深澤らしさを見せる一方で、救命救急センター内で繰り広げられた諍いには積極的に仲裁に入る。

そしてじっくり話を聞いて一言だけさりげなく褒めてと、幸保の心を解きほぐす役割を果たす。

もちろん搬送されてきた患者の処置を一人で務めたりと、ドクターとして着実に進歩している部分も見逃せない。

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ドラマ「ナイトドクター」5話のあらすじ・ネタバレ

朝倉美月(波瑠)は、成瀬暁人(田中圭)が訴えられている事を知った。

しかし、訴訟の詳細を成瀬が美月に話す事は無い。

以降、成瀬の態度は以前にも増して美月に冷たくなる。

患者の治療も、少しでも美月がもたついていると成瀬が奪ってしまう。

美月だけでなく深澤新(岸優太)たちも成瀬の変化を感じていた。

本郷亨(沢村一樹)は後輩を育てるつもりは無いのかと成瀬に聞くが、自分が処置した方が確実だと譲らない。

これでは救急医としての腕を磨けないと美月は焦る。

そんな時、夜はキャバクラで働いているが昼は会社員をしているという患者の話を聞いた美月は、昼間の非常勤救急医の応募病院を調べ始めた。

そこに、ホットラインが鳴り、母親の越川法子(紺野まひる)に付き添われた子供、日向(正垣湊都)が運び込まれる。

美月と高岡幸保(岡崎紗絵)が処置に迷っていると、またも成瀬に奪われてしまった。

日向は一命を取り留めたが、法子を安心させようと「絶対に助ける」と言った深澤にも、成瀬は患者や家族の前で二度とその言葉を口にするなと手厳しい。

美月は八雲徳人院長(小野武彦)に成瀬の訴訟について聞く。

八雲は成瀬が手術を担当した子供の母親に訴えられているのだと美月に教えた。

その母親、秋山真紀(山本未來)が病院を訪ねて来たため、成瀬が訴訟を抱えていることが病院スタッフに知れ渡ってしまう。

一方、日向の疾患原因はなかなか判明しない。

本郷は法子が記入した日向の問診票に疑問を持ち、美月と成瀬が法子から詳しく話を聞くことになった。

ドラマ「ナイトドクター」5話のネタバレ・感想

成瀬(田中圭)のもとに届いた郵便物から、成瀬が訴えられていることを知ってしまった美月(波瑠)は八雲院長(小野武彦)に話を聞きにいく。

以前勤めていた病院で搬送されてきた少年の手術を担当した成瀬。

命は助かったものの、その少年は半身麻痺になり、術前に「必ず助ける」と宣言した成瀬は少年の母親から訴えられたというのだ。

そんな折、救命救急センターには浴室で溺れた6歳の男の子が運び込まれてくる。

心配そうな母親に「絶対に助けます」と告げる深澤(岸優太)に、「患者や家族に二度とその言葉を口にするな」と厳しく言う成瀬。

男の子は一命を取り留めるが、その後容態が急変。さらに成瀬たちは、母親が記入した問診票にある違和感を覚えるのだ。

第5話は、オリンピックによる2週間の放送休止前の最後のエピソード。

第1話では病気の妹の面倒を一人でみながら救急医を目指す深澤、第2話では母親を失った経験から患者を見捨てない医師を目指す美月、第3話で桜庭(北村匠海)の心臓の病、第4話で幸保(岡崎紗絵)の葛藤と、ナイト・ドクターチームそれぞれのバックグラウンドを描いてきた前半戦。

そのトリを飾るのはやはり最年長の成瀬で、同時に医療現場におけるいくつもの課題を示していく。

そのなかで最も大きなテーマとなるのは、「インフォームド・コンセント(IC)」である。

20世紀ごろから患者の自己決定権が重視される風潮が高まるとともに生まれたICは、医療行為に際して医師が患者に対して病状や治療内容について適切な説明を行い、充分な理解を得た上で同意を得るという一連の手続きのことである。

日本でも2007年の医療法の改正によって努力義務として明文化されたものの、専門知識を必要とする医療に関して患者側が充分に理解できないまま、合意を得ることだけが先行してしまうことなどの問題点がある。

そしてもちろん、患者には治療を受ける権利も、拒否する権利もあるのだ。

劇中で描かれる成瀬の過去は、まさしく“患者側が充分に理解できないまま”という、とりわけ救命救急の現場のように即座に理解し判断することを必要とされる場合で起こり得るモデルケースのようなものだ。

未成年者の手術で必要とされる、親権者の同意。結果的に命は助かっても、子供が元通りの生活を送ることができないことから生じる戸惑いや不安。

成瀬の「医療には限界がある。それでも患者は100%完璧な医療を望んでくる」というモノローグ。

だからこそ、医師と患者側の充分なコミュニケーションは必要である反面、それでもなお可能な限り早急な治療が必要となる場合ではうまくいかない難しささえもはらんでいる。

「答えのない問題ばかり」という成瀬の嘆きのような呟きも劇中にはある。

それはICに限らず、虐待被害者である隣人の子供を勝手に保護した女性の登場や、その子供がオスラー病による脳出血で手術が必要となった時に、法的には同意する権利がないということも然り。

もちろん医師側も親権者の同意がなければ目の前の患者を助けることができないこともそうだし、はたまたこのドラマの根幹にも触れそうな“働き方改革”によって労働環境が改善しても得られる賃金が減少してしまったという、序盤で運び込まれてきた患者の話も“答えのない問題”かもしれない。

とはいえ仮に明確な答えが存在しなくても、あらゆることにはその時々における最適解が必ずと言っていいほど存在する。

ICをめぐる訴訟に対し、患者家族の戸惑いを取り除こうと手術で何をしたのかをわかりやすく記した資料を手渡す成瀬。

自分たちにできることはこれしかないとばかりに、法に触れることを恐れずに男の子の命を助けることを迷わず選ぶナイト・ドクターチームの面々。

命だけは絶対に取り返しがつかないが、それ以外のことは概ね取り返しがつく。

そのスタンスが、この前半戦最後のエピソードでしっかりと救急医療という題材と人間ドラマとを結びつけた。

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ドラマ「ナイトドクター」6話のあらすじ・ネタバレ

工場の事故で複数の傷病者が出たと『あさひ海浜病院』にドクターカーの出動要請が入る。

本郷亨(沢村一樹)は朝倉美月(波瑠)、成瀬暁人(田中圭)、深澤新(岸優太)たちを現場に向かわせた。

深澤が崩れた資材置場を見に行くと重傷を負った作業員がいる。

治療の自信がない深澤は美月を呼びに行き、処置を頼むことに。

美月は作業員を助けるため資材の山を登るが、立ちくらみを起こして落下してしまった。

しばらく意識を失った美月だが、深澤の呼びかけに目を覚まして作業員の処置を再開する。

しかし、全ての傷病者の搬送を終えた時、美月の身体に再び異変が起こる。

本郷は成瀬と深澤に美月の事故原因を尋ねる。

深澤は自分が傷病者の処置を任せきりにしたことを悔やみ、成瀬も美月を止める事が出来なかったと責任を感じていた。

美月が事故に遭ったことは病院内でも問題に。

本郷は桜庭麗子(真矢ミキ)、八雲徳人(小野武彦)に全て自分の責任だと頭を下げた。

ドラマ「ナイトドクター」6話のネタバレ・感想

これまでの5つのエピソードでは、あさひ海浜病院の救命救急センターで夜間に働く“ナイト・ドクター”5人のバックグラウンドにフォーカスを当てた物語がそれぞれに展開。

年齢や経験もバラバラだった彼らが次第にチームとしての結束を高めていくさまが、全員同じ寮に住むようになるおまけ付きで描かれてきたのである。

第6話で、昼の時間にも別の病院で救急医として働き始めた美月(波瑠)は、疲労が蓄積した状態でドクターカーに乗り込み事故が起きた工場に向かう。

しかしそこで作業員を助けようとして足場から転落してしまい、なんとか持ち直して処置を再開するものの、そのまま倒れ込み搬送される。美月に処置を任せきりにしてしまった自分の不甲斐なさを後悔する深澤(岸優太)。

一方、昼の医師たちから監督不行き届きを責め立てられた本郷(沢村一樹)は、会長の桜庭(真矢ミキ)からも厳しい言葉を投げかけられることに。

このドラマにおける物語の出発点であり、また最大の主題でもある「働き方改革」に触れた今回のエピソード。

これは“後半戦”の幕開けというよりは、前半戦、ないしは第1章のフィナーレと呼べるものであろう。

誰かのため・患者のために副業をこなし、怪我から復帰しても痛みに耐えながら変わらずバリバリと働こうとする向上心ブラックホールな美月に対して、自分自身のことを大事に思うよう強く言う深澤。

その美月が、他のメンバーが空いた時間で新しい知識を得たり自己研鑽に励んでいることを知り、理想的な「働き方改革」とは何かというひとつの気付きを得るという流れだ。

もっとも、余暇の時間を仕事に通じるものに充てるべきか否かは個人の自由ではあるが、そこは本郷が「どんな患者でも助ける医者になりたい」と言う美月に問いかける「そのためには何が必要か」という問いに帰結させるものであろう。

1人がすべてを背負いこむのではなく、互いに頼って互いに頼られる理想的なチームプレイ。

それを提示するためには、チキン(もしくはハムスター)である深澤の成長をはじめとした各々の進化プロセスというのは必然だ。

以後のエピソードでは、個々人の成長のドラマから強固なチーム医療のドラマへと変化していくことになるのだろうか。

ところで今回、深澤は成瀬(田中圭)とともに現場に入り、自ら処置の道筋を考えて実践していくことによってチキンからの卒業を果たす。

そこで成瀬から言われる「お前のおかげで患者が助かった」という言葉を思い出して浮かれるシーンが描かれたが、これはつい先週の『おかえりモネ』(NHK)のカギになった「“あなたのおかげで”は麻薬」という坂口健太郎演じる菅波のセリフに思いっきり通じる描写だ。

「自分は無力だと思っている人間にとってこれ以上の快楽はない」。

そこで危惧されていたように、突っ走って周りが見えなくなるようなことにならなければいいが。

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ドラマ「ナイトドクター」7話のあらすじ・ネタバレ

朝倉美月(波瑠)は高岡幸保(岡崎紗絵)から合コンに誘われるが興味ないと断る。

一方、成瀬暁人(田中圭)は医大の後輩で脳外科医の里中悟(古舘佑太郎)と病院内で出会い、ナイト・ドクターとして勤務していることに驚かれた。

幸保は益田舞子(野呂佳代)と合コンへ。

幸保が相手の赤松直人(佐伯大地)たちに自分たちの人数の少なさを謝っていると美月が現れる。

美月はめげる事があって参加したのだ。

だが、幸保が医師は敬遠されると赤松たちに看護師だと伝えていたことを知らない美月は、ナイト・ドクターだと言ってしまった。

すると男性たち全員が看護師の舞子に注目。美月は幸保と揉めてしまう。

その夜、病院をたらい回しにされた患者が運び込まれた。

患者を受け渡す救命士の星崎比呂(泉澤祐希)はホッとした様子。

美月は患者の顔を見て理由を悟る。

その患者は、かつて美月が救助したホームレス(神尾佑)だった。

その場に居合わせた深澤新(岸優太)も気づく。

美月は帰ろうとする星崎を呼び止め、かつて処置した時の記録が残っていたら身元確認になるかもしれないので調べて欲しいと頼む。

次に搬送されたのは風見まどか(藤嶋花音)。

付き添いの父、信行(林泰文)にまどかの緊急手術を幸保が拒否されたことを桜庭瞬(北村匠海)が美月たちに報告。

信行は夜間勤務の医師たちを信用していないようだ。

本郷亨(沢村一樹)はそれがナイト・ドクターの現実だと美月たちに突きつける。

そんな時、昼間の合コン相手の赤松が原因不明の発熱で外来にやって来た。

ドラマ「ナイトドクター」7話のネタバレ・感想

幸保(岡崎紗絵)から合コンに誘われて一度は断るものの、元恋人の大輔(戸塚純貴)が結婚することを知ったショックで参加を決意した美月(波瑠)。

しかし自分たちを看護師と偽ろうとした幸保の作戦とは裏腹に、医師であり、しかもナイトドクターであると明かしてしまう美月。

それを知った男性たちの態度はすっかり一変するのである。

そんな夜、搬送されてきた少女の父親から、夜間の医師は経験が浅いからと言われ緊急手術を断られてしまい、さらに苛立ちを募らせる幸保。そして合コンに参加していた赤松が原因不明の高熱で外来にやってくるのである。

第7話は、ナイトドクターという職業性をひとつのスタートラインにしつつも、その枠を超えたより広い視点で社会に蔓延るさまざまな“レッテル”へとフォーカスする。

それはある意味、医療ドラマというひとつのレッテルをきれいに剥がしたものとも捉えることができようか。

合コンシーンに登場する男性たちが露呈する看護師女性への理想もしかり、保育士が女性の仕事だと思われがちだというレッテルに縛られて公務員であると嘘をついてしまう赤松もしかり。

またネットの知識を鵜呑みにし、頑なに日勤の医師の治療を受けさせようとして娘の容体をさらに悪化させてしまう父親の姿もしかり。

性別や職業、境遇など、ありとあらゆるレッテル、もっとかいつまんで言えばイメージにがんじがらめにされた人々の姿が、このひとつのエピソードの中にぎっしりと詰め込まれていく。

それは期せずしてタイムリーなテーマとなってしまった、ホームレスの男性(神尾佑)をめぐる一連のくだりも同様であろう。

いくつもの病院から受け入れを拒否されるたらい回しに遭い、あさひ海浜病院で受け入れが決まると、患者の命を助けたいと願う救急隊員の星崎(泉澤祐希)は思わず喜びのシャウトをしてしまう。

その男性は第1話で深澤(岸優太)と美月が最初に出会った際に階段から転落したホームレスであり、死への欲求を強く持っている人物として描かれながらも深掘りされずにいた存在だ。

今回美月は、星崎に頼んで過去の搬送記録を調べてもらい、その男性は濱辺という名を持ち、10年前に家族を失ったというバックグラウンドを知ることになる。

日勤の医師からもホームレスであるというレッテルひとつで突っぱねられてしまいそうになる濱辺に対し、他の患者と同じように助けようと強い意志を向ける美月。

目を覚ました濱辺が語り出す、生きているだけで煙たがられてしまうレッテルの苦しみに対し、美月が言う「あなたが何に悩み世間がどう思うかはわかりません。でも、どうか堂々と生きてください」という言葉。

ドラマティックなバックグラウンドがあろうがなかろうが、幸保が日勤の医師に示したように、名前を持つ1人の人間であることに変わりはないのは言うまでもない。

自分で選んだ職業も境遇もあれば、もちろんそうでないものもあるかもしれない。それこそそれが社会の役に立つか立たないかなどは関係ない。

公共の福祉に反しない限り、すべての国民は個人として尊重されるべきであり、どのようなシチュエーションにおいても社会はそれを前提に構築されていかなくてはならない。

誰もが簡単に“レッテル”化されるほど単純ではないし、それに縛られずに堂々と生きる権利を持つのだ。

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ドラマ「ナイトドクター」8話のあらすじ・ネタバレ

朝倉美月(波瑠)は成瀬暁人(田中圭)が里中悟(古舘佑太郎)から脳外科に移るよう誘われている姿を見てしまう。

美月が話を聞くと、成瀬は素直に脳外科の高梨英樹部長(益岡徹)からも脳外科医を目指すよう勧められていると話した。

だが、成瀬は八雲徳人院長(小野武彦)や本郷亨(沢村一樹)がナイト・ドクターとして受け入れてくれたことに恩を感じ、決めかねている。

高岡幸保(岡崎紗絵)と深澤新(岸優太)の部屋に行った美月は、成瀬の事情を話してしまう。

すると幸保はナイト・ドクター制度存続の危機だと美月より慌てだす。

美月に影響を受けた幸保は今の仕事にやり甲斐を感じていたのだ。

その夜、勤務に就いた幸保は成瀬を気遣い始める。

幸保は成瀬を引き留めようと懸命なのだ。

そんな時、くも膜下出血の患者が運び込まれた。

成瀬は進んで執刀にあたるが、通常の動脈瘤ではないため手術を断念。

手術の様子を見ていた深澤や桜庭瞬(北村匠海)はショックを受ける。

何より諦めざるを得なかった成瀬の衝撃は大きい。

桜庭はこれを機に成瀬が脳外科に移るのではないかと美月たちに話す。

成瀬は患者の手術を高梨に頼みに行く。

だが、高梨は留守で、居合わせた里中が執刀することになった。

帰ろうとする成瀬に、本郷は脳外科に行くことを迷っているなら自分は止める気もないし、背中を押す気もないと告げた。

休暇の美月は心美(原菜乃華)に誘われたダブルデートで、岡本勇馬(宮世琉弥)、深澤とキャンプに向かう。

その頃、成瀬は転科を真剣に考え始めていた。

ドラマ「ナイトドクター」8話のネタバレ・感想

「同じ場所で同じように働いているからといって、全員が同じ方向を向いているとは限らない」。

前回のエピソードでナイトドクターの現実と理想を語った本郷(沢村一樹)が呟いたこのセリフ。チームの団結という面ではネガティブに捉えることができる一方、決してそうではないポジティブな意味もあるのだということが、第8話は提示する。

今の仕事=ナイトドクターを続けながら、それぞれの夢を叶える。それはこのドラマの主題である「働き方改革」の理想にも通じる部分があるといえよう。

後輩の里中(古舘佑太郎)から脳神経外科に誘われ、心が揺れる成瀬(田中圭)。そんななか、運び込まれてきたくも膜下出血の患者の手術の執刀にあたるが、普通の脳動脈瘤でないことに気が付き手術を断念。

しかもその患者を里中が引き継ぐことでさらにショックを受けてしまう。一方、心美(原菜乃華)の提案でダブルデートに繰り出した美月(波瑠)と深澤(岸優太)。

そこで楽しそうにしている心美を見ながら、深澤は美月に、心美の病気を治すための研究をするためにはナイトドクターを辞めなきゃいけないと悩んでいることを明かすのだった。

成瀬の場合は「脳外科に行きたい」という気持ちと「ナイトドクターの仲間たちへの想い」や「本郷への恩」。また深澤の場合は医者としても人間としても成長の機会を得られる「ナイトドクターとしての経験」と「長年目指してきた医者としての最大目標」。

2人の登場人物が、“どちらかひとつ”という天秤に悩む様子が描かれた今回のエピソード。結論から言えばラストの屋上シーンで桜庭(北村匠海)が言う、「やりたいことをひとつに絞る必要はない」という言葉に尽きる。

劇中には何度か、“スペシャリスト”という言葉が登場する。特定の分野における専門性に長けた、いわゆるプロフェッショナルであるゆえ、一見するとそこを目指すためにはひとつのことを徹底的に極めていなければならないという呪縛があるように思えてしまう。

マルチな医者である救急医は、専門性を持たない“なんでも屋”という話も然り、終盤で成瀬が手術を中断する患者が料理の道を極めた“スペシャリスト”であることも然り、そこには“どちらかひとつ”への呪縛と、それを成し遂げた存在への畏怖の念が表されている。

しかしその患者が目を覚まし、ナイトドクターたちへの感謝の気持ちを伝えられた八雲(小野武彦)が言う通り、すでにナイトドクターチームの面々は朝まで患者の命をつなぐ“スペシャリスト”であることに違いない。

そして屋上でそれぞれが語る目標のように、いくつもの“スペシャリスト”になることだって不可能ではないし、それもまた人生に必要不可欠な「選択肢」というものだ。

そもそも働き方改革は、働きやすさやQOLの向上といった漠然とした目的以前に、労働者にとって「選択肢を増やす」ためのものでもある。

選択肢があるからこそ、極められるものは無限に存在しているのだ。

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ドラマ「ナイトドクター」9話のあらすじ・ネタバレ

朝倉美月(波瑠)は、深澤新(岸優太)と彼の妹で病院の外出許可を得た心美(原菜乃華)、岡本勇馬(宮世琉弥)とキャンプを楽しんだ。

しかし、病院に戻った心美の容態が急変。

緊急手術で安定はしたが、間もなく退院も望めそうな時に起きた心美の異変に深澤は衝撃を受ける。

数日後、美月が高岡幸保(岡崎紗絵)、桜庭瞬(北村匠海)たちと心美の心配をしていると、本郷亨(沢村一樹)が深澤の休職を告げる。

深澤は心美の面倒をみなければいけないので仕方がないと言う成瀬暁人(田中圭)に幸保と桜庭は賛同。

美月は深澤の看病疲れを心配し、仲間たちに心美の見舞いに行くことを提案する。

次の日、美月たちが心美の見舞い行くと何やら深澤と揉めている。

心美が臓器提供ドナーの登録がしたいと深澤に同意を頼んで揉めていたのだ。

深澤は心美のドナー登録に大反対。

さらに揉める兄妹だが、成瀬は二人が話し合って決める事だと美月たちと病室を出る。

目の前で繰り広げられたドナー提供問題に美月と桜庭の心境は複雑だ。

そんな夜、病院近くで総合格闘技の試合があり、負傷した選手たちが次々に運び込まれるため美月たちは大忙し。

美月と幸保がようやく休憩していると深澤が来た。

そして、深澤は美月に心美を説得して欲しいと頼む。

だが、美月は母親がドナーだったことを話して断った。

仕事に戻った美月たちと入れ替わりに桜庭が来る。

桜庭にも心美のことを話す深澤。

心美の死を待っている人がいると思うとゾッとすると言う深澤に、桜庭は思わずつかみかかってしまった。

ドラマ「ナイトドクター」9話のネタバレ・感想

第1話の終盤で、美月(波瑠)の忘れ物を受け取った桜庭(北村匠海)は、その中に自分がかつてドナーに宛てて書いた手紙を見つける。

そして桜庭にフォーカスが当てられた第3話では、成瀬(田中圭)がひょんなことから美月の母親の心臓が桜庭に移植されていることを察知するのである。

こうしたちょっぴり出来すぎているようにも思えるドラマチックな偶然は、深澤(岸優太)と妹の心美(原菜乃華)の間で生じた臓器提供の意思表示をめぐるやり取りが加えられることで物語上の必然へと変化する。

第9話で描かれたのは、これまでちょっとずつ描かれてきた“臓器提供”というテーマの延長線上にある物語だ。

しかもこれは、前回までのエピソードで描かれた「働き方改革」をめぐる物語のなかで掲げられた、「選択肢を増やす」というアンサーにも通じている。

医師も病人も、誰しもが誰かを救うことができるし、誰かの希望になることができる。

ドラマが終盤へ向かう直前に提示されるこのメッセージは、本作において極めて重要なものに違いない。

容態が急変した心美を心配し、しばらくの間ナイトドクターの仕事を休んで看病にあたることにした深澤。

おせっかいな美月の提案でチーム全員揃ってお見舞いに訪れると、ちょうど深澤と心美は言い争いをしていた。

それは心美が臓器提供ドナーの登録をしたいと、家族である深澤に同意のサインを求めたからだった。

ドナー登録に猛反対し、病室を追い出されてしまう深澤。医局にやってきて桜庭に愚痴る深澤だったが、自身がレシピエントであることを隠している桜庭は、深澤の言葉に思わず激昂してしまうのだ。

「日本臓器移植ネットワーク」のホームページによれば、現在日本国内で移植を待っている人の数は15097人。

今年7月までに移植を受けた人数はわずか163人であり、例年300~400人が臓器移植を受けているというのが現状である。

日本初の心臓移植手術から30年が経った1997年に脳死後の臓器提供が可能になる「臓器移植法」が施行され、その後2010年に「改正臓器移植法」が施行。

いずれも本人の意思(もしくは拒否の意思がない場合)と家族の承諾によって臓器提供が可能となり、本人の意思を示す手段として臓器提供意思表示カードはもちろんのこと、現在では保険証から免許証のような携行する機会の多い身分証に意思を記入する欄が用意されている。

とはいえそうした土台が整えられているとはいえ、ドナーとなる人の家族が複雑な心境を抱くことは決して否定されるべき感情ではない。

今回の劇中の深澤のように、たった1人の家族が死をイメージしていることに耐えられない、ましてや自分がその家族の病を治そうと努力してきたとあればなおさらである。

ストーリーの流れとしては美月の母親の話を知り、桜庭がレシピエントであることを知り、心美がネガティブな考えではないことを知り、そして誰かが臓器提供と同じように意思をもって提供した献血によって患者の命を救う経験を通して、深澤はひとつの結論を見出すというふうに描かれていく。

どんなきっかけがあるにせよ、心美の意思と深澤の意思がそれぞれ存在し、互いを必要とする者同士が互いの意思や考えを話し合い、それぞれを尊重しあって導き出される答えには、必ずしも正解があるとは言い切れないが、決して不正解はない。

もちろんそれは、提供する・しないにかかわらずだ。そして今回で深澤兄妹が見出した選択は、深澤の目標とする心美の病気を治すということへの自信へと繋がる。

普段は頼りない深澤が、医師としてだけでなく兄としても成長していく姿が浮かび上がったことで、やはりこのドラマの中心にいるのは深澤なのだと改めて感じることができよう。

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ドラマ「ナイトドクター」10話のあらすじ・ネタバレ

“どんな患者も受け入れる”。そんな『あさひ海浜病院』の、朝倉美月(波瑠)の理念が崩れる。

その日、美月が受けたホットラインは、星崎比呂(泉澤祐希)からの胸部大動脈解離が疑われる男性の収容依頼。

男性は発症から2時間以上経過していると星崎は訴えるが、本郷亨(沢村一樹)は美月に断るよう告げた。

星崎が連絡している場所からでは搬送中に患者の命がなくなってしまう。本郷の判断に美月も従わざるを得ない。

次に美月が応じたのは高所転落による女性の受け入れ。

女性はすでに予断が許さなれない状態だ。深澤新(岸優太)や高岡幸保(岡崎紗絵)は病院まで保たないと思うのだが、本郷は15分以内に運べるかと美月に促す。

美月が救急隊員に尋ねると可能と答えたため、本郷は受け入れを許可。

しかし、女性は搬送時間をオーバーして病院に到着。本郷は珍しく救急隊員を怒鳴りつける。

美月、成瀬暁人(田中圭)たちが総力で治療にあたるのが、女性の命を取り留めることは出来なかった。

一人は受け入れられず、一人は間に合わず…立て続けに思い知らされた虚しさに、美月は幸保の腕の中で涙を流す。

勤務明け、本郷は桜庭麗子(真矢ミキ)、八雲徳人(小野武彦)に呼び出される。

麗子はナイト・ドクター制度が救急救命センターの収益を上げていないなどと話し、理事会で決定したナイト・ドクター制度の今後の方針を本郷に告げた。

次の夜、美月はシフト通りの休日。深澤たちはいつものように患者を受け入れている。

そんな時、雷雨で『あさひ海浜病院』一帯が大規模停電になってしまった。

ドラマ「ナイトドクター」10話のネタバレ・感想

どんな患者でも受け入れるという、ナイトドクターチームが追求してきた“理念”。

しかし、その前に立ちはだかる限界。「受け入れられない命もある。受け入れたところで救えない命もある」。

第10話は、これまで掲げてきた“理念”が空虚な“理想”に成り果てないためのナイトドクターたちの葛藤と選択が、緊急時の逼迫する状況とともに淡々と描かれていく。

約2時間たらい回しにされた患者の受け入れをすることができず、また次に運び込まれた患者も助けることができず無力感に苛まれる美月(波瑠)。

その翌日、美月がシフト通りの休みであった夜に、台風の接近と雷雨が重なりあさひ海浜病院の周辺一帯が停電になってしまう。

自家発電に切り替わったものの、電気の復旧の見通しは立たず節電の必要に迫られる。

するとそこに、自家発電設備を持たない近隣の病院から、人工呼吸器を必要とする患者や透析患者など、電力を使った医療機器が命綱となっている患者の受け入れ要請が相次ぐのである。

偶然にも放送日が、北海道全域にブラックアウトを引き起こした胆振東部地震からちょうど3年を迎えた日であること。

また昨今台風や豪雨などの自然災害が頻繁に起きていること、そして何よりも新型コロナウイルスによって人工呼吸器を必要とする人々が大勢いる現状に、都市部を中心とした医療現場のひっ迫状況。

劇中のあらゆる事象が現実と重なり合うなかでも、なにかひとつのトピックに照準を絞って深掘りすることはせず、ただひたすら“命を助ける”という一点だけに注力する姿でひとつのエピソードが構成されるのは、医療ドラマのセミファイナルとして相応しい選択に思える。

リソースが圧倒的に不足している“医療崩壊”の状況下で求められる、他の病院からの受け入れ要請に「断れば全員死ぬかもしれない」とダイレクトな言葉をもって受け入れを決断する成瀬(田中圭)。

自分たちの能力や現状で稼働可能な機器や、病院内のあらゆる場所を使ってでも受け入れ態勢を整えるナイトドクターや看護師たち。

休みでも駆けつけ、初療室の指揮をとる美月に、“節電隊長”として病院内を走り回る深澤(岸優太)。

悪戦苦闘しながらも次々と患者を救うその姿はいささかドラマティックな見せ方ではあるが、それは医療従事者が全知全能のヒーローなのではなく、ひとりの人間であるということの示唆に他ならない。

ところで今回の序盤、受け入れをしたものの処置の果てに亡くなってしまった患者の書類を記入するシーンでふと、画面内に「令和4年7月9日」という日付が登場する。

これまではっきりとは描写されてこなかったが、つまりこのドラマはいまから1年先の未来の物語であるわけだ。

ドラマ放送開始時から指摘されてきたマスクの未着用(もっとも、救急医療現場ではコロナ関係なしに必要なものではあるが)や、以前のエピソードで発熱した患者がいてもコロナのコの字も登場しなかったのは、現実世界の現在地ではまだ“理想”でしかない、完全にコロナが収束しきった世界への希望が込められているということなのだろうか。

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ドラマ「ナイトドクター」最終回のあらすじ・ネタバレ

朝倉美月(波瑠)、成瀬暁人(田中圭)、深澤新(岸優太)、高岡幸保(岡崎紗絵)、桜庭瞬(北村匠海)たちは、本郷亨(沢村一樹)から『あさひ海浜病院』のナイト・ドクターチームの解散を言い渡される。

すでに柏桜会理事会の決定事項で会長の麗子(真矢ミキ)から本郷に通達された案件だった。

突然の知らせに、美月たちナイト・ドクターは衝撃を受ける。

しかし、本郷はこの解散を喜んでいると言うのだ。その真意とは…。

解散が通達された夜、3件の事故が同時に発生し、ナイト・ドクターたちはそれぞれの現場に向かう。

本郷の指示で現場に向かったのは、美月、深澤、幸保の3人。

美月は電車の車両基地、深澤はゴミ処理場、幸保は高層オフィスビルで発生した事故だった。

自分が出動しなかった事に疑問を持つ成瀬に、本郷は救命センターの指揮を任せる。

桜庭は麗子にナイト・ドクターチーム解散の事情を聞こうと電話するのだが繋がらない。

そんな時、桜庭はトイレで倒れている患者を発見。

急を要する患者の病状に、桜庭は自ら治療することを決意する。

成瀬は自らも運び込まれた患者の処置をしながら、美月たち現場や桜庭の状況を確認していた。

事故現場で、それぞれに治療の判断を迫られる美月、深澤、幸保。

病院のICUでは、桜庭も成瀬や本郷の手を借りずに患者のオペを進めようとしている。

そして、ナイト・ドクターたちそれぞれが現場で治療にあたる医師は自分一人という厳しい夜を過ごす中、目の前にいる重症者に対して、大きな決断を迫られようとしていた。

美月たちは長く、孤独な暗闇に立ち向かっていく。

ドラマ「ナイトドクター」最終回のネタバレ・感想

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ドラマ「ナイトドクター」のキャスト

朝倉美月(あさくら・みつき) 演:波瑠

「いつでも、どんな患者でも絶対に受け入れる」という強い信念を持つ医師。

柏桜会あさひ海浜病院で夜間勤務専門の救急医を募集していることを知り、自分の信念を実現できる場所だと思い応募。

ナイト・ドクターとして働くことに。病院の近くにある寮に住み、意気揚々と働き始めるのですが、思い描いていた理想とはかけ離れた過酷な現実が美月を待ち受けていました。

美月は負けず嫌いで行動力があり歯に衣着せぬ性格のため、周囲を戸惑わせることもありますが、他人の心に寄り添うことができる優しさを持ち合わせています。

向上心が高く、救命に対して誰よりも熱い思いを持っているのですが、思い入れが強い分、冷静さに欠けたり感情的になったりしてしまうことも。

一方で、そんな美月の熱意は次第に周囲のナイト・ドクターの意識を変えていきます。

職場だけでなく、私生活でも仲間たちを翻弄(ほんろう)していく美月。

休日を一緒に過ごす恋人もいる美月は、公私ともに順調に思えたのですが・・・。

波瑠のコメント

『ナイト・ドクター』へ出演なさることへの思いは?
「台本をとても面白く読ませて頂きました。いろんな医師が躍動している印象を受け、その中にいる朝倉美月という役を演じさせていただくことが光栄な気持ちと、命を扱う作品なので、気を引き締めて挑まなければいけないなと思いました。」

朝倉美月を、どのように演じようとなさっていますか?
「すごく難しいです。医師になるのは大変じゃないですか?誰でも就ける職業ではなく、みなさん高校を卒業して、さらに6年間大学で学ばなくてはなりません。ですので、普通の大学生よりも少し独特な学生生活や環境で成長していくと思うんです。そして、医師の誰もが通る道として“患者さんの死”など、乗り越えなくてはならない苦しみや葛藤があります。医師としてのキャリアを積むうちに、そういった苦しみや葛藤に慣れていくのではないか?という先入観があったんですが、私が美月を演じる上で、人の死や悲しみに対する悩みや葛藤は持ち続けていたいと思うんです。職場で起こる悲しいこと、救えなかった人の事に何も感じなくなってしまったのではなく、キャリアを積んでいくことで、自分の感情や葛藤を素早く切り替えられるようになった。美月という医師は、作業的だったり、冷たい人ではなく、そういった人間味のある人物にしたいと思っています。例えば“私が絶対に救います”というセリフも、言葉を変えて“あなたを絶対に救います”にすると、“私”が職業として“救う”のではなく、人間として“あなたを救いたい”と、人に対する愛情がより伝わるのではないか?とか。そういう意識を常に持ちながら美月を演じています。」

美月とともに成長する『ナイト・ドクター』を演じるみなさんの印象は?成瀬暁人役の田中圭さんはいかがですか?
「田中圭さんは10年ほど前に初めてお仕事をさせていただきました。私がまだ20歳ぐらいで、圭さんが今の私と同じぐらいの年齢の時です。そこからの10年って、いろいろな事があるんだなぁと思いました。圭さんは大人なんですけど、年下の共演者にも積極的にコミュニケーションをとってくださいますし、ものすごく周りを見られている方だと思います。気遣いもキチンとされていて、良い意味で器用な方ですね。とても明るく、控室の空気を和ませてもくださいます。」

深澤新役の岸さんはいかがでしょう?
「最初の印象は、ものすごく静かで大人しい方だと思いました。緊張なさっているのかな?と思って…私も医師役なので難しいセリフが多いので、そんなにたくさんは話しかけられないんですけど、ちょっとずつ喋ってみたら最初の印象とちがって、とても親しみの持てるキャラクターの方でした。同期役の中で、癒し系かな?という印象です。」

では、桜庭瞬役の北村匠海さんは?
「なんだろう?マイペース(笑)。岸さんと北村さんって、同じ歳くらいだと勝手に思っていたんです。そうしたら、岸さんの方がお兄さんで、北村さんはさらに若いというのが驚きました。そのくらい物静かで、佇まいが大人びているんです。あまり感情を表情に出されないので、クールというか、不思議というかミステリアスな雰囲気もあります。岸さんと音楽の話で盛り上がっていたりするのもよく見るので、アーティストとしての北村さんも垣間見ていますね。」

高岡幸保役の岡崎紗絵さんは?
「ものすごく話しやすいです。私は年上の役者さんに対して構えてしまうことが多かったんですが、岡崎さんはそんな感じがなく、初めて撮影で会った日からいろいろとお話ができました。時期は違うんですけど、同じ雑誌のモデルをやっていたこともあり、共通の話題は多いので、空き時間によくおしゃべりをしています。」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「病院が舞台ではあるけれど、ただお仕事だけを描いていくのではなく、そこにある人間関係や、それぞれがどんな思いで命と向き合っているのか、細かい人間模様も描いていけたらと思います。今大変な思いをされている医療従事者の方々、そして病院に悲しい思い出がある方もたくさんいると思います。そのような方々で苦しい状況のまま時間が止まってしまっている方がいれば、その時間を少しでも進められる、未来に背中を押してあげられるメッセージが作品に込められれば良いなと思います。日々撮影に挑んでいますので、楽しみに待っていてください。」

成瀬暁人(なるせ・あきと) 演:田中圭

美月にとってかつて同じ救急にいた先輩医師で、ナイト・ドクターの結成により美月と再会します。

上から目線で口が悪く、クールでドライな現実主義者。

自分にも他人にも厳しいストイックな性格で、医療現場で唯一必要なことは確固たる技術だと信じています。

かつては美月のように患者思いの一面があったのですが、ある出来事がきっかけで患者と距離を置くように。

自分の過去の経験から、とことん患者に向き合う美月はシビアな判断を求められる救命医に向いていないと感じていて、事あるごとに美月に転科を勧めます。

しかし、美月や若い医師たちが懸命に患者に向き合う姿を見ながら、忘れかけていた医師としての姿を思い出していきます。

また、同じ寮に住みながら多くの時間を共に過ごすことで、成瀬の人生にも変化がもたらされます。

田中圭のコメント

『ナイト・ドクター』への出演を知られた時のご感想は?
「昨年も野田(悠介)プロデューサーの『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』に出演させていただいて、すごくすてきな作品でしたが、今回またご一緒することになり、“懲りないな~”と思いました(笑)。“また医療モノをやるの?”と。台本を読んで面白いなと思いましたが、医療ドラマの台本が面白いということは、撮影が大変だということも同時に伝わるんです。“懲りないな”とは思いつつ、医療モノと青春群像というバランスがとても良い作品だと思ったので、医療モノだけど医療モノではない、青春群像もあるけど、それだけではない、見たことない作品に仕上がるのではないかなと思います。」

成瀬暁人は、どのようなキャラクターでしょう?
「最初は『アンサング〜』で演じた瀬野とポジションが似ているキャラクターだと思いました。尊敬はされているけど、少しツンとしているというか優しくはない感じ。でも、根は良いヤツ。成瀬はとにかく“ただただ性格が悪いヤツ”にしようと思ったんです。根が悪いとかではなくて、いるじゃないですか?すごく良いヤツなんだけど、シンプルに性格が悪い人。今回は、いかに性格を悪く見せるのか?という自分自身へのチャレンジです。別にやる必要ないんですけど(笑)」

成瀬と同じ『ナイト・ドクター』を演じるみなさんの印象は?朝倉美月役の波瑠さんは?
「すごく安心というか信頼できる女優さんです。明るいし、元気で、自分だけではなく、周りを明るくさせることも出来るすごく素敵な座長さん。なので、特に心配もなく、信頼しています。」

深澤新役の岸優太さんはいかがですか?
「見てて面白い方ですね。わからないですよ?わからないけど、ご本人自体がちょっと天然な方だと思うので、空き時間などにそこをもっとイジっていきたいんですけど、今はまずお芝居に没頭していると思うので。監督と密にコミュニケーションをとっているところに僕が入って行くわけにいかず、今はイジってよいタイミングを待っています(笑)」

桜庭瞬役の北村匠海さんはいかがですか?
「北村くんは、おそらく僕と同じ“ロースターター”なんだろうなと。本人はどう思っているかわからないし、僕自身もそうなの?と言われたら難しいのですが、やる気が徐々に出てくるタイプですね。別に今、やる気がないわけではないですよ(笑)。そうじゃなくて、後半に向けて徐々にギアを上げて行くイメージです。北村くんは本人が持っている雰囲気が強いので、ワンカットの後ろ姿で何も喋っていなくても勝手に見ている方に何かを感じ取らせてしまう天性の才能を感じます。」

高岡幸保役の岡崎紗絵さんは?
「紗絵とは、純愛モノの映画もやっているので…可愛いっすよねぇ(笑)。頭も良い子だし、真面目だし。今回、“ナイト・ドクター”役の女性陣に関しては、波瑠ちゃんも紗絵ちゃんも、共演しているというのはもちろんあるんですが、すごく信頼しています。」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「コロナ禍で、命と向き合ってくださっている方がたくさんいる中で、そんな方々のことを忘れてはいけないと思います。こんな状況の今こそ、視聴者の方には、“命と向き合う”ということがどういうことなのか、僕らを通して感じて欲しいし、演じている僕ら自身も良い刺激になっています。この5人の、合っているのか合っていないのか分からない関係性や、それぞれのキャラクターの行く末を楽しく見守っていただければと思います。」

深澤新(ふかざわ・あらた) 演:岸優太

研修医あがりの元・内科医。両親を早くに亡くし、病気がちの妹の面倒をひとりで見ています。

妹を元気にするために医者になったのですが、美月や成瀬のような医師としての強い信念は持てずにいます。

柏桜会あさひ海浜病院で内科医として働いていた深澤は、救急診療で働く同僚がハードワークでボロボロになっている姿を見て「救急医は絶対にやりたくない」と思っていました。

そんな矢先、ナイト・ドクターとして働かないかと院長から持ちかけられ、妹が昔からこの病院でお世話になっていることもあり、その願いを引き受けることに。

技術もやる気も自信もない深澤でしたが、美月たちの姿勢に次第に感化されていきます。

プライベートでは、妹との2人暮らしが長いため家事が得意。

仕事優先で私生活がボロボロな美月の面倒を何かと見ることに。

岸優太のコメント

『ナイト・ドクター』への出演オファーを受けた時のお気持ちは?
「出演のお話を聞いたときは、マネージャーさんを疑ってしまいました(笑)。まさか自分が医療ドラマに出られるなんて、夢にも思っていなかったです。実感が湧いたのは決定稿の台本を頂いたときです。その後、出演者やスタッフのみなさんとお会いしていくうちに、出演への気合がすごく入っていきました。」

岸さんがフジテレビ系ドラマに出演されるのは初めてですよね?
「はい、初めてです。月9ドラマはジャニーズの大先輩がたくさん出演されている枠なので、“ついにきた!”という気持ちと共に緊張感でいっぱいでした。メンバーに伝えたときには自分のことのように喜んでくれて、会うたびに“今日は撮影どうだった?”と気にしてくれています。良い作品になるように貢献したいです。」

演じられる深澤新はどのような役でしょう?
「両親を亡くしたことで、残された妹を自分がなんとかしなくてはいけないと思っています。でも、妹の方がしっかりしていて、新が弟のように見えるかもしれません。新は、医療の技術的には不器用で自信がなかったりもするのですが、そこからどう変わっていくのか?医師としての志も、ある出来事で変化していき…そうやってどんどん成長して行く新の面は、僕も演じながら尊敬できる人物です。」

岸さんと深澤に、似ているところはありますか?
「新は基本的には真面目な人なんです。そこは僕と似てるかな?真面目がゆえに空回りしてしまう、真面目なんだけど時々、“ここはそつなく”と考えてしまうことも、僕と重なります。新のセリフにも、僕が日常使っているような言葉もたくさん出てきますね。」

今回は“ナイト・ドクター”として5人の医者が登場します。みなさんの印象をお願いします。まず、朝倉美月役の波瑠さんは?
「波瑠さんは最初の医療リハーサルでお会いした時から、本当に真摯に役作りに打ち込んでいらっしゃいました。その後、お芝居の撮影が始まると、セリフや演技の覚え方の早さが尋常ではないんですよ。医療監修の先生も、思わずうなずかせてしまうような、一緒にお芝居をしている僕が、本当の医者なんじゃないか?と、思ってしまう演技や技術に脱帽しました。」

成瀬暁人役の田中圭さんは?
「テレビで見ていた方と、お芝居でご一緒するなんてドキドキしてしまいます。でも、田中さんは現場を明るくしてくださるムードメーカー的存在で、良い意味で僕の肩に入りすぎた力を抜いてくださいます。役への入り込み方が鬼気迫るものがあって、これは田中さんだけではないのですが、みなさんと演技をしていると、僕も引っ張られて気持ちがキャラクターに自然と乗って行き、本当に良い刺激をいただいています。」

桜庭瞬役の北村匠海さんは?
「北村さんとは、お芝居のことや音楽の話もさせて頂いたり、無限大に話が広がってしまって。僕がいうのもおこがましいですが、北村さんが持っている色を役に乗せていく様子が、すごいなと思います。とにかく、早くシーンが繋がった作品が見たくなります。僕が出ていないシーンで、みなさんがどんなお芝居をされているのか?どんな映像になっているのか楽しみです。」

高岡幸保役の岡崎紗絵さんはいかがでしょう?
「岡崎さんが演じられている高岡はキャラクターやセリフが強めでご本人と印象が全く違う役なのですが、すぐに自分のものになさっていたのがすごいと思いました。高岡というキャラクターとご本人でいる時の岡崎さん。スイッチをパッと切り替えられる姿には憧れてしまいます。自分もこうなりたいと勉強させていただいています。」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「この作品は、医療現場のひっ迫感、命の尊さをしっかりと伝えながら、1人が悩んでいるときはチームでフォローをする5人の絆も細かく描かれていて、さまざまな視点で刺激を受けられるドラマになっています。お医者さんの役を演じ、おこがましいですが、体感させていただくことで、日々奮闘されている医療従事者の方々への感謝の気持ちが自分の中で大きくなっていくのを感じています。その思いを大切にしながら撮影に臨んでいきたいです」

桜庭瞬(さくらば・しゅん) 演:北村匠海

ナイト・ドクターとして働く研修医上がりの医者。

明るく、人懐っこい性格で、くせ者ぞろいのナイト・ドクターの中でいつも元気に振る舞う桜庭は、チームのムードメーカー的存在。

そんな桜庭は、様々な科を転々としていた研修医だったこともあり、救急で運ばれてくる重症患者の処置などやったこともなく、初めての救急の現場で右往左往。

救急医になることが夢だった桜庭は、なぜ今まで救急の現場に立たなかったのか、そこには桜庭自身が抱える問題や桜庭の家族も関係していたのです。

北村匠海のコメント

『ナイト・ドクター』への出演を知られた時の感想はいかがでしたか?
「『ナイト・ドクター』という言葉にすごく新鮮味を感じました。今は医療というものが僕たちにとって、これまで以上に近い存在になっていると思います。実際に、医療従事者の方々が戦っている姿を、この作品を通して、そして僕らを通して何か伝えられたら、少しは貢献できることがあるかもしれないと思い、作品に挑んでいます。」

桜庭瞬はどのように演じようと思われますか?
「桜庭は、自分の気持ちと、技術やハートの強さがチグハグで合っていないんです。ただ、何か周りの人々をつなげてしまう接着剤のような感じがあって。監督は“陽キャラ”と表現なさるんですけど、桜庭なりに周囲をよく見ていたり、細かく気を使ったりしています。また、“ナイト・ドクター”として働くみんなへの仲間意識が一番強いキャラクターでもあると思います。表面的には軽さがあるのですが、そう見せることが彼のバックボーンにある物への自己防衛。彼が抱えているネガティブな部分を見せないためなので、そういった強さも併せ持っていると思います。演じ方としてはプライベートとのメリハリです。プライベートは病院にいる時とは違う表情になりますので。テーマとしては“絶妙に取り繕う”というのがあって、抱えている物を悟られそうで悟られないように…という。ここは演じるのもちょっと大変なんです。桜庭が何を抱えているのかはご覧いただければと思います。」

『ナイト・ドクター』を演じるみなさんの印象は?朝倉美月役の波瑠さんは?
「波瑠さんは座長としての強さをすごく感じます。美月というキャラクターを自然に演じていますが、撮影合間は“波瑠さん”なんです。いざお芝居となると、ちゃんと『ナイト・ドクター』という世界の中心にスッと立ってくださるので、僕らがすっと役に入り込める、そういう環境にさせてくださいます。」

成瀬暁人役の田中圭さんは?
「とても明るい方です。“おはようございます!”の第1声からみんなを和ませてくれるんです。僕は圭さんとは『TAJOMARU』という映画でご一緒して以来の共演ですが、みんなのことを気にかけてくださって、作品の中で成瀬という役自体も僕らを支えてくださるし、撮影合間でも頼り甲斐のあるお兄さんという感じです。」

深澤新役の岸優太さんはいかがですか?
「すごく面白い方です。岸くんからお芝居について、相談されることがあるんです。僕より年上なのに腰を低くして聞いてきてくれるので、“そんなに恐縮しないでください”と言ってるんですが(笑)。音楽の話もよくしているので、音楽をやっている者同士、僕なりに力になれたら良いなとも思います。役としての桜庭と深澤は“ナイト・ドクター”の中では同率最下位みたいな感じなんですよ・・・。常に慰め合うみたいなところもあるので、岸くんとは慰め合うのではなくて、お互いに高め合うような関係でいようと思います。」

高岡幸保役の岡崎紗絵さんは?
「岡崎さんも以前、ドラマでご一緒したので親交があるんです。昔から知っているので、“気心知れた仲”という感じです。誕生日も一日違いだったり、同じ空気を感じます。でも、今回演じている高岡はすごく怖いですね(笑)。本人にも言ってしまいました(笑)。気道挿管している時にまわりに指示を出す声が怖いんです…。でも、まだ僕はシーンを見ていないんですけど、高岡は彼氏といる時はコロッと変わると言っていたのでオンエアが楽しみです。」

視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「演じていて“ナイト・ドクター”というのはとても過酷な現場だと感じます。この作品の特徴だなと思ったのは、患者さんの処置が終わり、スタッフステーションの窓から見えるのが朝日なんですよね。昇ってくる朝日を見て、張り詰めていた表情から、“あ~終わった”とほっと一息つく表情まで、細部がきちんと描かれている作品だなと思います。医療ドラマとしての面白さもたくさんありつつ、個性豊かでキャラの立った5人が織り成す会話劇も見どころで、そんな5人のヒューマンストーリーも楽しんでいただけたらと思います。」

高岡幸保(たかおか・ゆきほ) 演:岡崎紗絵

美月の同僚のナイト・ドクター。

高飛車ですが、頭の回転が早く、医師としての責任感も兼ね備えているため一目置かれている存在。

とはいえ、人生を仕事だけにささげるのは絶対に嫌で、プライベートにも一切手を抜きません。

どんなに忙しくてもいつも見た目に気を遣い、女子力を保つための努力を怠らないのです。

また、交際中の彼は若くして成功したレストランの経営者で、高学歴高収入イケメンの3拍子そろったハイスペック男子。

世の羨望(せんぼう)を集める恵まれた女性にみえますが、実は心に葛藤を抱えています。

地位や名誉など人の表面にこだわってきた幸保に訪れる心の変化とは?

岡崎紗絵のコメント

『ナイト・ドクター』への出演を知られた時の感想は?
「人の命に直接関わる職業なので、台本を読んでいて気が引き締まりました。夜間専門の医者というのがあってもいいのか、そういったことを提示している作品でもあり、私自身が初めて救急医療や医者の働き方について向き合うので楽しみでもあります。」

高岡幸保はどのようなキャラクターでしょう?
「一見、ドライに見えるキャラクターです。他の“ナイト・ドクター”たちともワイワイ仲良くといった感じでもなく、あくまで技術を身につけに来ているといった、一本芯の通った女性だろうと思っています。一流の医者になりたいという思いがすごく強いので、そこをしっかりと見えるように演じたいです。その部分と、プライベートの顔は全く違うんですよ。その差もハッキリと出せたら良いと思っています。北村(匠海)さんには演じていて“高岡こわぁー”と言われるんですけど(笑)、それは仕事の顔で。プライベートは同僚の医師も知らないので、全く別の顔が見ていただけると思います」

『ナイト・ドクター』を演じるみなさんの印象は?朝倉美月役の波瑠さんは?
「初めましてなんですが、気さくでものすごく話しやすい方です。初日から声をかけてくださったんですよ。空き時間は結構お話させてもらっています。シリアスなシーンも多いんですけど、空き時間はそれぞれに会話していたり、笑顔も多い現場です。」

成瀬暁人役の田中圭さんはいかがですか?
「圭さんとは映画でご一緒したこともありますが、一緒にいて下さるだけで安心感があるのでありがたいです。現場も盛り上げてくださいますし。もう“おはようございます!”の第一声から、現場の空気が明るくなって、みんなのテンションも自然に上がるんです。」

深澤新役の岸優太さんは?
「岸さんはテレビで拝見していたまんまというか、楽しい方ですね。お話をしてみると、“岸さんワールド”というか独特の世界を持っていて、私はそれについていけないというか(笑)。いろいろな方に突っ込まれているんですけど、岸さんは至って真面目で決して笑いを取ろうとしているわけではないんです。天然ではなくて、真っ直ぐな方なんだと思います。その真っ直ぐさが面白いんです。現場で笑いが起きた場所の中心には岸さんがいるという印象があります。」

桜庭瞬役の北村匠海さんは?
「北村さんは5年ほど前にドラマでご一緒して以来の共演なので、嬉しかったです。現場ではその時のことを話したり、それぞれの5年間に何があったかを話したり。すごく落ち着いている方ので、時々、私より年下だということを忘れてしまうんです。私はあまり落ち着きがない方なので、近くにいると見習わなきゃなと佇まいの勉強をさせてもらっています(笑)」

視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「コロナ禍の今、医療現場はとても大変な時期で、医療従事者の方にも、そうではない方にも、大変な時期だからこそ届くもの、伝わるものがあるのかなと思い、見た方が前向きになれる作品になればと思いながら演じています。ナイト・ドクターになった5人にはそれぞれいろいろな思いや事情があるので、そんな5人の成長を見届けていただけたらと思います。」

本郷亨(ほんごう・とおる) 演:沢村一樹

くせ者ぞろいの「ナイト・ドクター」をまとめる指導医。

ニューヨークで夜間勤務専門の救急医をしていたところ、「ナイト・ドクター」結成のために、日本へ無理やり呼び戻された現役のナイト・ドクターです。

『柏桜会あさひ海浜病院』の院長から、半ば強引に日本へと呼び戻された本郷は「何人残るか分かりませんが、それでもよろしければ」と、日本初の「ナイト・ドクター」を育成する指導医をしぶしぶ引き受けます。

そんな本郷は美月らナイト・ドクターに「新米だろうと手取り足取り教えるつもりはない」「ついて来られるものだけ、ついて来い」と言い放つのです。

さらには、日勤の医師とも対立し、「ナイト・ドクター」は院内で孤立した組織に?並外れた技術を持つ一方、偏屈で毒舌、ナイト・ドクターたちを皮肉交じりに、厳しく指導する本郷は、部下に慕われようとする気が一切ありません。

さらに日勤の医師ともたびたびぶつかり、「ナイト・ドクター」はいきなり存続の危機に!?

沢村一樹のコメント

『ナイト・ドクター』の台本を読まれていかがでしたか?
「大北はるかさん脚本のドラマは、別の作品で出演させていただいたことがあります。じっくり読みたい台本もあるし、テンポよくどんどん読む作品もあるんですが、『ナイト・ドクター』はテンポよく読めて、次のページをめくるのが楽しみになる本でした。そういう作品ってなかなか出会わないんです。多分、視聴者の方には、共感していただく部分や、考えさせられる部分が良いバランスで散りばめられていると思います。」

『ナイト・ドクター』では医師の葛藤が描かれます。
「医師という仕事に就くためには、すごく時間がかかるし、お金もかかると思うんです。そこには、遊ぶ時間を削ってまで勉強しているでしょうし、親からのプレッシャーがある方もいるのではないでしょうか。その分、医師になった時の夢や希望、社会の役に立ちたいという気持ちも強いと思います。ところが、実際に医療現場に入った時に現実を叩きつけられる。医師間の派閥もあるし、患者さんも想像以上にわがままな方もいる。必要ではありますが、今はインフォームドコンセントの拡充などもあって、昔の医師のように情熱だけで突き進むことが出来なくなっている部分もあると思うんです。ですから、現実にも葛藤を抱えている医師は多いのではないかと思い、作品に挑んでいます。」

今回演じられる本郷亨はどのようなキャラクターですか?
「本郷先生かっこいいんですよ(笑)。若い医師に比べて何十倍という“人の生き死に”を見てきているので、それが体にも心にも染みついている男です。撮影現場に“救命救急医の心得”という本が置いてあるんです。そこには“どんな状況であっても患者の前では絶対に笑うな”と書いてありました。仲良くなった患者さんと笑顔で話していたとして、その横には重体の患者さんがいるかもしれない。救急は360度全て見えていないといけない現場なんだと思います。まだ分からないことも多い若い医師たちとの違いを、そういったところで出せればと思っています」

「ナイト・ドクター」チーム5人の印象は?
「ナイト・ドクターのみんなはいろいろな事情を抱えながら医師になっていて、作品自体が少し重く感じられるのかな?と思ったんですが、5人みんな若いので、“目の前にどんな悩みがあっても、どうにかしてやろう”というエネルギーを感じますね。若いエネルギーというのは、そういう悩みも重々しくなりすぎないのかなと思います」

本郷は救命医として何を本分としているのでしょうか?
「一番は“患者さんにどれだけ寄り添えるか?”ということで、これはどんな医療ドラマでも同じなんですけど、今回の夜間救急の医師たちにも通じることだと思います。でも、一分一秒を争う救命医には、どこかで“人はパーツで出来ている”という意識もなければいけません。だからこそ、余計に患者さんにどう寄り添うか?を意識しなくてはいけないとも思うんです。」

視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「とても深いテーマの作品なので一言では難しいのですが、月曜9時からのドラマなので、1週間が始まって、次の日から頑張るぞと思える作品にしたいです。自分がいつ患者になるか分からない世の中です。当たり前だと思っている普段の生活や、周りにいる人たちの大切さだったり、今までとちがう目線で日常のさまざまなことを改めて見ることができる。この作品がそのきっかけになれば良いなと思います」

根岸進次郞(ねぎし・しんじろう) 演:一ノ瀬颯

『柏桜会あさひ海浜病院』救命救急センターで、昼間に働く“日勤”の医師。

以前は、当直明けでも関係なく、昼夜問わず働き、過労死目前だった根岸は、「ナイト・ドクター」の新設によって、当直がなくなり生き生きと働く。

「ナイト・ドクター」として働くことになった同期の深澤(岸優太)を憐(あわ)れみ、日勤の医師こそが優秀であり一流の医師であると思っています。

一ノ瀬颯のコメント

「役者なら誰しもが憧れる月9枠に出演させていただけて、とても光栄です。僕が演じる根岸は昼間に働く医師です。昼の医師たちはどんな信念を持ち、何に重きを置いて働いているのか、ナイト・ドクターたちと対比的に演じていければと思います。医療と聞くと遠いものだと感じる方も多いかと思いますが、人として大事なことを教えてくれる本作をぜひ楽しみにしていてください。目標とする先輩方とご一緒できる機会なので、多くを学ばせていただきます!」

益田舞子(ますだ・まいこ) 演:野呂佳代

『柏桜会あさひ海浜病院』救命救急センターの看護師。

野呂佳代のコメント

「豪華出演者様の中の一員にさせていただき、本当に光栄です。ドラマの台本を読ませていただいた率直な感想は“とてもとてもとても見応えのある作品だな!”と思いました。夜の病院で働くことを選んで、四苦八苦しながら戦い続けるドクターたちの成長や、リアリティーのある医療シーンの数々、患者さん側のいろいろな事情など、さまざまな角度で物語が進んでいきます。私はベテラン看護師役をやらせていただいています。実際、現場には毎日監修として、今も現場で働いているお医者さんや看護師さんが私たちを指導してくださっています。救急現場のリアルな動きを教えていただき、今の医療のお話を伺い、より一層医療従事者の方々へ心から頭の下がる思いです。その思いが見ている皆さまにも伝わるよう、最後までドラマ制作の一員として頑張ります!楽しいシーンもたくさんありますよ!私を探してくださいね!(笑)」

新村風太(にいむら・ふうた) 演:櫻井海音

『柏桜会あさひ海浜病院』救命救急センターの看護師。

櫻井海音のコメント

「俳優としての新たな第一歩を『ナイト・ドクター』で踏み出せる事が本当にうれしく、光栄に思います。台本を読ませていただき、純粋にとても面白くて、自分がこの世界に入り込めることがすごく楽しみでした。今回演じさせていただく新村風太は、看護師としてナイト・ドクターの活躍に感化され、成長しようとする姿が、憧れの俳優の方々のお芝居を間近で見て、あんな俳優さんになりたい、もっともっと成長しなければ、という今の自分自身の思いと重ねることができたので、素の気持ちが新村として表現できていればと思います。今は世界的に苦しい日々が続いていますが、ナイト・ドクターが戦う姿を見て、視聴者の皆さまが少しでも前向きな気持ちになっていただければ幸いです。先輩看護師、舞子さんとの掛け合いもお楽しみに」

深澤心美(ふかざわ・ここみ) 演:原菜乃華

深澤新(岸優太)の妹。

兄の新が住む寮で一緒に暮らす心美は、生まれつき体が弱く、新が働く『柏桜会あさひ海浜病院』に通院しています。

新は、妹の心美を娘のようにかわいがり大切にしています。

原菜乃華のコメント

「はじめてオーディション台本を読んだ時、心美のひたむきに生きる姿に涙が止まりませんでした。“この役を絶対にやりたい!”という強い思いで、オーディションに臨みました。心美は、16歳らしい明るくあどけない部分と、達観したものの見方や死生観を併せ持ち、怖くても顔を上げてたくましく生きる姿は、こんな今だからこそ自分を含めたくさんの人に響くものがあるのではないかと感じました。深澤心美という役を通して作品に込められたメッセージを届けられるように頑張ります」

岡本勇馬(おかもと・ゆうま) 演:宮世琉弥

心美の彼氏。新に隠れながら交際する2人。

勇馬は心美が生まれつき体が弱いことを知らず、デートに出かけるのですが、そこで心美は体に違和感を覚え・・・。

宮世琉弥のコメント

「自分が医療ドラマに出られるなんて思ってもいませんでした。台本もすごく面白くて、医療ということもあり、すごく緊張感がありました。その中で、今回僕が演じさせていただく勇馬は、原菜乃華さん演じる心美ちゃんとお付き合いをしているのですが、この心美&勇馬カップルにもぜひ注目してみてほしいです!こんな状況下だからこそ、共感する部分もたくさんあると思います。僕も本を読ませていただいて共感することばかりだったので、この作品がいろんな方に届いたら良いなと思います。それと同時に医療従事者の皆様への感謝の気持ちが大きくなっていきました。大切に一つ一つ全力で演じていきたいと思います」

桜庭麗子(さくらば・れいこ) 演:真矢ミキ

朝倉美月(波瑠)たちが働く『柏桜会あさひ海浜病院』の本院『柏桜会』会長。

「ナイト・ドクター」の新設により、思い切った勤務体系の改革を行った『あさひ海浜病院』は、会長の麗子にとって目の離せない存在。

「ナイト・ドクター」が成功すれば『柏桜会』にとっては社会に対する大きなアピールとなるのですが、同時に失敗は許されないプロジェクトでもあるのです。

そして麗子には「ナイト・ドクター」を警戒する別の理由もあって…。

八雲徳人(やくも・のりと) 演:小野武彦

『柏桜会あさひ海浜病院』の院長。

「ナイト・ドクター」の新設を『柏桜会グループ』の定例会議で提案した発起人で、「ナイト・ドクター」指導医を務める本郷(沢村一樹)をニューヨークから無理やり呼び戻した男。

思い切った働き方改革を導入した八雲の目的とは!?

嘉島征規(かしま・まさき) 演:梶原善

『あさひ海浜病院』救命救急センターのセンター長。

「ナイト・ドクター」たちが夜間に受け入れた患者を、昼間引き継いで診るのが“日勤”の医師の仕事で、“日勤の医師に負担をかけないのがナイト・ドクターの仕事”という認識を持つ嘉島は、何かとトラブルを持ち込むナイト・ドクターたちとたびたびぶつかります。

佐野大輔(さの・だいすけ) 演:戸塚純貴

美月の彼氏。彼女の美月が「ナイト・ドクター」として夜間に働くことについて懐疑的。

美月との結婚も考えている大輔は、夜は会えなくなり、すれ違いの時間が多くなることを嫌がります。

すれ違いの時間が多くなることで、2人の関係にも徐々に影響が出始め・・・。

青山北斗(あおやま・ほくと) 演:竹財輝之助

高岡幸保(岡崎紗絵)の彼氏。複数店舗のレストランを展開するやり手の経営者。

幸保はそんな北斗に好かれるために、髪型や服装も変え、幸保が「ナイト・ドクター」になった経緯にも北斗の影響が?

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