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ごちそうさん

「日本沈没-希望のひと」3話4話5話6話の無料動画・見逃し配信の無料視聴方法は?

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「日本沈没-希望のひと」3話4話5話6話の無料動画・見逃し配信の無料視聴方法は?

朝ドラ「ごちそうさん」に出演していた杏さんが出演するTBSドラマ日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」の3話、4話、5話、6話のあらすじやネタバレ、キャスト情報や無料動画や見逃し配信を無料視聴する方法について紹介していきたいと思います。

このドラマは映画やドラマなどの作品化が既に多くされている小松左京さんによる日本のSF小説が原作なのですが、2021年のドラマ版としてどのような物語が描かれるのか注目です!

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ドラマ「日本沈没-希望のひと-」3話のあらすじ・ネタバレ

「関東沈没が1年以内に始まる」という田所博士(香川照之)の分析報告を総理官邸で聞いた天海(小栗旬)は、対策の緊急性を強く訴える。
しかし、里城副総理(石橋蓮司)は田所を詐欺学者と決めつけて相手にせず、東山総理(仲村トオル)もすぐには決断できないでいた。

天海とともに危機感を募らせる常盤(松山ケンイチ)に、記者の椎名(杏)が接触してくる。彼女は田所が総理官邸に招かれたことで、ただならぬ事態が起きていると感じていた。
その夜、常盤は常盤グループ会長で父親の統一郎(小野武彦)に呼ばれる。呼ばれた先には、里城がいた。
同期である天海の人間性や関東沈没説に対する見解を聞かれ……

日本未来推進会議で関東沈没への対策を議題に検討会が開かれた。
その席で天海が、地球物理学の世界的権威であるアメリカの教授・ジェンキンスが田所博士の分析を支持したことを告げると、会議は一気に緊迫感を増す。

各省庁の代表がそれぞれの視点から論争が繰り広げられる中、国民にどう伝えるかで天海と常盤の意見が割れてしまう。
そして、その裏には里城副総理の影が…。

四千万人の国民の命か…国の経済か…
天海が決断へ、一歩踏み出す!

ドラマ「日本沈没-希望のひと-」3話のネタバレ・感想

「俺には信じられないよ。この東京が沈んでしまうなんて」(常盤紘一)

田所博士(香川照之)の予測では関東沈没は1年以内に起こる。高名な地球物理学者のピーター・ジェンキンス教授(モーリー・ロバートソン)も田所説の信ぴょう性を裏付ける証言をし、最新データは半年後にも70%の確率で関東沈没が現実のものになると予想していた。

避けることのできない破滅的な最後を知った時、人間はどんな反応をするのだろうか? 自分にとって不都合な情報を無視したり、過小評価することを心理学で正常性バイアスという。副総理の里城(石橋蓮司)は「実によくできたフィクション」と現実を認めようとせず、未来推進会議の若手官僚たちは、目に見えない危機にあわてながらもどこか他人事のような雰囲気。それもそのはず。日之島は水没したものの、地震が起こったことをのぞけば、関東地方が海に沈むという大それた出来事の兆候はどこにも見えないのだから。

そんな一見すると何ごともない日常で危機を叫ぶ人間は、周囲から見れば気がふれたように映る。しかし、本人はいたって真剣で、世界を救わなければという一種の使命感に突き動かされている。天海(小栗旬)と実梨(杏)は、若手官僚と週刊誌記者という立場の違いはあっても同じ危機感を共有していた。関東沈没が現実に起こると知った時、2人の胸に去来したのは、とめどもない喪失感だった。天海は家族に去られた憂愁の中にあり、関東沈没がどうやら本当らしいと知った実梨は家族を失う恐怖に身震いする。

もし筆者が同じ状況に置かれたら、自分の中で合理的に解釈し、現実から目を背けていたかもしれない。現状維持を望む大多数の間では、そちらの方が何かと都合が良いからだ。だが、天海と実梨はそうすることができない。天海は東山内閣にCOMSを提唱し、関東沈没の原因を作ったことの自覚がある。日之島付近で海流に飲み込まれ、水没の証拠となるスロースリップをその眼で見てきた。実梨は真実を追求するジャーナリストの魂がそれを許さない。危機が目前にあると感じた彼らは、国民に向けて決死のアピールに打って出る。

第3話ではっきりしたのは、天海と常盤(松山ケンイチ)のスタンスの違いだ。若手官僚の有望株としてCOMSを進言し、ともに未来推進会議を主導するなど、親友でライバルでもある2人は、天海が公の場で田所を擁護したことをきっかけに相違点があらわになった。経済を回すことを重視し、国民をパニックに陥れないことを重視する常盤に対して、沈没まで一刻の猶予もないと考える天海は、臆測を呼ばないために国民に一斉に公表すべきだと主張する。天海と常盤の違いを人命と経済の二者択一と言うこともできるが、エリート官僚からコースアウトしつつある天海に対して、様々なものを背負って身動きが取れない人々の代表が常盤と考えることも可能だ。

主役級の松山ケンイチや杏をサブキャラに置く布陣の豪華さもさることながら、それらの配役が生きるのはセンターにいる小栗旬の存在があってこそ。小栗を中心にした俳優陣による白熱の演技合戦は本作の見どころの一つだ。Netflixで世界配信される『日本沈没-希望のひと-』の英語版タイトルは『JAPAN SINKS: People of Hope』。注目ポイントは、「希望のひと」が「People of Hope」と複数形で訳されているところ。これまでの放送から、危機に瀕した日本で天海が孤軍奮闘するものと想像していたが、どうやら奇跡を起こすのは1人ではないらしい。豪華キャストによる群像劇がどんな方向に進んでいくか注目したい。

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ドラマ「日本沈没-希望のひと-」4話のあらすじ・ネタバレ

新聞に「半年以内に関東圏沈没」の記事が出た。
里城副総理(石橋蓮司)や長沼官房長官(杉本哲太)がネタ元の特定に躍起になっている中、東山総理(仲村トオル)は椎名(杏)を呼び出し問い詰めるが、椎名は東山が会見をするべきだと伝える。

その後、天海(小栗旬)とも話した東山は、会見を開くことを決意。そこで、時期や確率は明確にしなかったが、関東沈没の可能性が総理の口から語られたことで、人々は大混乱に陥る。

東山の命により危機対策が日本未来推進会議に委ねられて、常盤(松山ケンイチ)を中心に迅速な対応が進んでいく。

そんな中、ワイドショーで関東沈没の現状を赤裸々に話す田所(香川照之)。
それは東山が発表していない情報で、勝手な告発に常盤は怒りを抑えられない。一方で毎朝新聞にリークしたのも天海ではないかという疑念がぬぐえずにいた。

二人の仲に不穏な空気が漂う中、二人は企業からの支援を募るために、経団連会長の生島(風間杜夫)に会いに行った。
しかし、そこには思いがけない人物が…。

ドラマ「日本沈没-希望のひと-」4話のネタバレ・感想

関東沈没が半年以内に起きると天海(小栗旬)と椎名(杏)が新聞にリークしたことで、世間の注目は一気に関東沈没に集まった。連日のようにワイドショーが報道し、極秘裏に対策を進めようとしていた官邸の目論見は崩れる。追い討ちをかけるように東山総理(仲村トオル)が緊急の記者会見を開くというニュースが飛び交う。

第4話では、危機に臨むリーダーのあり方に光が当たった。「この危機を伝えた時、国民はどう反応するのか。私は怖い」。国民の命を預かる首相として、東山の危惧はもっともである。本当に起きるかわからない不確実に対して、無用な混乱を招かない配慮はリーダーに必要なものだ。一方で、しかるべきタイミングで最小限の情報を提示し、社会の秩序をコントロールするという考えには民主主義に逆行する危険がある。実際に「国民に寄り添ったガラス張りの政治」を信条とする東山は、国民への公表に踏み切る。しかし、それは諸刃の剣でもあった。

仲村トオル演じる東山は、本作で誠実な人物として描かれている。若手官僚で構成される日本未来推進会議を発足させ、霞ケ関との連携を強化するなど実行力のある政治家といえるだろう。東山のアキレス腱は脆弱な党内基盤であり、自身を担ぐ里城(石橋蓮司)の意向に逆らうことができない。持ち前のリーダーシップを十分に発揮できず、忸怩たる思いを抱いているのが東山だ。

映画『ビー・バップ・ハイスクール』やドラマ『あぶない刑事』(日本テレビ系)を知る往年のファンにとって、今なお「若手」のイメージが強い仲村であるが、近年は管理職や社長などの役柄も増えてきた。『ラストチャンス 再生請負人』(テレビ東京)の樫村や『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)の劉は社長で、『家売るオンナ』(日本テレビ系)の屋代は課長(のちに部長に昇進)だが、キャラクターの性格も会社組織との向き合い方もまったく異なる。実社会に生きるリアリティを体現してきた仲村は、『日本沈没』では、関東沈没という外的要因と党内の抵抗勢力という二重の脅威にさらされる東山を力演。不安定な足場で必死にバランスを取る東山が、迫りくる現実を前にどのように豹変するか注目だ。

国民に人気のある東山を神輿に担ぐ一方で、虎視眈々と権力を狙っているのが里城だ。財界に太いパイプを持つ里城は、関東沈没の危機に際して、経済を優先すべきだと主張する。利権政治を象徴する里城は政治家としての嗅覚にも優れている。国民へのアピールになると考えれば、財界に協力を呼びかけるなどスタンドプレーもいとわない。保守的な側面が強調される里城を、利益代表としてのリーダーシップと言い換えることも可能だろう。

形だけのリーダーや利権を代表する政治家に対して、天海にもある種のリーダーシップが認められる。天海の場合、それは人を動かすこととして発揮される。政府と国民を向こうに回し、マスコミを巻き込んで大芝居を打つ。東山や里城の懐に飛び込み、自身のアイデアを形にしてしまう天海は、官房長官の長沼(杉本哲太)に感心されるような大胆さが持ち味だ。しかし、それは時に相手に「強引である」とも感じさせる。

人を喰ったような天海の手法はハッタリと紙一重である。もし関東沈没が起きなかったらどうするのかと椎名に問われて、「みんなで笑って乾杯すればいい」と答えたように、天海は無責任なのかあるいは勇気があるのか、腹の底が読めないところがある。政治家を志す天海は東山や里城、生島(風間杜夫)さえも自身の道具として見ている節があり、そんな天海が常盤(松山ケンイチ)に対してだけは自身の手法を封印しているのは興味深い。それは常盤のことを人間として認めているからだが、その常盤によって天海は未来推進会議を追われることになる。

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ドラマ「日本沈没-希望のひと-」5話のあらすじ・ネタバレ

恐れていた関東沈没は突然始まった。首都圏を中心に深刻な打撃を受けた。
沿岸部にいた天海(小栗旬)と椎名(杏)も関東沈没に巻き込まれて、その被害を受ける。

さらに、天海の妻・香織(比嘉愛未)と娘の茜(宝辺花帆美)、椎名の母・和子(宮崎美子)らが乗った避難バスが、トンネル崩落事故に巻き込まれたという情報も入る。
そんな中、東山総理(仲村トオル)は総理官邸の災害対策本部から、国民に向け全力の対応を約束する。

そして、常盤(松山ケンイチ)ら日本未来推進会議のメンバーは、不安を感じながらも東山総理の指示の下、被害状況の把握や被災者の救助などの対応にあたっていた。

今や政府も国民も注目しているのは第二波がくるのかどうか。
昼夜を徹してデータの検証作業を行っていた田所博士(香川照之)が一つの結論に達する。
導き出したこととは…

ドラマ「日本沈没-希望のひと-」5話のネタバレ・感想

災害は突然やってくる。何の前ぶれもなく関東沈没は田所(香川照之)の予想を上回るスピードではじまった。天海(小栗旬)と椎名(杏)が警鐘を鳴らし、一斉避難が開始されたタイミングの出来事だった。

前話では大地震から逃げる天海の顔のアップで終わったため、続きが気になった視聴者も多かっただろう。第5話は国民に向かって話す東山総理(仲村トオル)のシーンから始まる。「首都圏を含む関東地区の沿岸部が沈没するという非常事態によって我が国は甚大な被害を受けました」。いきなりの過去形。東京スカイツリー周辺を含む沿岸部が水没し、死者・負傷者は把握できていない。

さらなる第二波に備えて警戒を強める官邸と未来推進会議のメンバー。悲観的な声を打ち消したのは、ほかならぬ田所だった。「関東沈没は最小限の被害で終息した。そうとしか考えられん」。関東地方を海面下に引き込んだ海底プレートは地震によって断裂し、これ以上悪化することはないという。安堵しつつ、その言葉を鵜呑みにしていいのか、もしかしてもっと恐ろしい災害が待ち受けているのではないかと一抹の不安もよぎる。

第1章完結となる第5話では、本作の持つメッセージ性があらためて浮き彫りになった。官僚の天海を主人公に、霞ケ関の内幕を日曜劇場特有の粘度高めの人間模様と合わせて描く政治サスペンスであり、災害シミュレーションドラマとして、映画『シン・ゴジラ』との類似点を指摘する声も多かった。これに対して、第4話にして関東沈没が現実となったことにより、本作の人間ドラマとしての側面が前面に出てきた。未曽有の災害がもたらすのが都市の惨状だけではないことを、災害列島の日本に住む私たちは知っている。災害を契機にふだん水面下に隠れていた人間同士の反目やいさかい、社会のひずみが噴出するパニックドラマ特有の構造は今作にも受け継がれている。それらの状況を客観的に風刺し戯画化することによって、単なるリバイバルを超えた2010年代ならではの批評性を持ちえたのが『シン・ゴジラ』だった。

その上で、本作に顕著な特徴としてある種の「救い」が描かれていることが挙げられる。倒壊した家屋、破壊された道路や橋、都市機能を喪失した街並み、避難所になった体育館とうずくまる被災者、支援物資の入った段ボール、自衛隊の車両等々、相次ぐ地震や水害に見舞われたわが国で多少なりとも既視感のある光景だ。もちろん、ドラマの舞台は架空の現実で、登場する人物も架空の存在ではある。その中で黒子である官僚を主役に据えたことに大きな意味を感じる。進退をかけて政治家に直言し、住民のために知恵を絞る彼らは、本来であれば表に出てこない人々だ。規模や立場の違いこそあれ、天海のような人は多くいるに違いない。実際、誰から言い出すでもなく、災害時に皆のために献身的に動く人たちを、私たちは身近な場所で目にしてきた。

もし関東沈没が政治家の利害衝突に終始し、住民避難や災害支援が政治マターでしかなかったら、それらを描いた作品は皮肉まじりのサスペンスか、せいぜいよくできた政治的プロパガンダにすぎない。また、私たちもわざわざそうしたドラマを日曜の夜に見ようとしないだろう。天海や椎名のキャラ造形にはわけがあって、一人の人間として悩みを抱えながら奮闘する姿に、この国の希望を託したいと思う人は多いはずだ。私たちのささやかな願いを投影した存在が天海たちであり、副題『希望のひと』はひるがえってこの社会の希望の在り方を問いかけている。

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ドラマ「日本沈没-希望のひと-」6話のあらすじ・ネタバレ

日本未来推進会議に天海(小栗旬)が戻って来た。首都東京の復興に向けて、取り組む決意を誓い合う。

国民も日常を取り戻しつつあり、政府でも、復興に向けた議論が進められていた。
その復興計画をめぐり、東山総理(仲村トオル)と里城副総理(石橋蓮司)は再び対立。
関東沈没を経て、東山も里城に立ち向かう覚悟を決めていた。

しかし、東山主導のもと、未来推進会議が進めていた復興計画に突如ストップがかかる。里城が東山の覚悟を上回る奇策を講じてきたのだ。

そんな中、天海は田所博士(香川照之)に呼ばれる。
そこで伝えられたのは日本沈没、という事実。
1億2千万人の命を救うために、動かなくてはいけなくなる。
ただ、里城だけはその事実をいまだに認めていない。天海は独断で、国民の命を救うためにできることをやろうとするが、高い壁に阻まれる。
そんな中、衝撃の出来事が起こる!

ドラマ「日本沈没-希望のひと-」6話のネタバレ・感想

第6話では、関東沈没からの復興をめぐって政府内の対立が表面化した。

関東の1割が海面下に沈んでしまった。喪失した都市機能と経済の復興、また避難民の生活環境の整備が喫緊の課題となった。東山総理(仲村トオル)は被災者のための街づくりを未来推進会議に指示。会議に復帰した天海(小栗旬)は首都圏の公有地を活用して環境に配慮したグリーンシティの建設を検討し、東山は東京西部に30万人規模の街をつくることを提案する。副総理の里城(石橋蓮司)はそれに反対。建設予定地は企業用地に確保したものだと主張する。「経済主導で東京を世界一の未来都市に作り直すチャンス」と話す里城に対して、東山は「環境都市の建設と地方再生の格好の機会」と反論。両者は一歩も譲らないまま場外戦へ突入した。

里城は裏から手を回し、関東沈没の原因が東山の進めるCOMSだったという記事を週刊誌に書かせる。これには東山も計画の検討を中止せざるを得ない。ここで天海の出番である。常盤(松山ケンイチ)を介して里城に面会すると、折衷案を作成し里城から提案するように働きかける。「実質的なこの国の最高権力者は里城先生ですから」と殺し文句を口にする天海。そんな大胆不敵な天海に里城はあることを条件に承諾する。それは里城の派閥から選挙に出馬することだった。

前話では避難民のために働く天海の献身的な姿が描かれたが、第6話では再びきな臭い政治ドラマが戻ってきた。策士的な顔を持つ天海とともに、政治パートを面白くしている張本人は間違いなく里城である。政界の荒波を渡り歩いてきた老獪さを石橋蓮司はケレン味たっぷりに演じており、本作の絶妙なスパイスになっている。東山と里城の対立は田所博士(香川照之)が伝えた大規模な第二波が起きるという予測によって吹き飛ぶ。各地の海底でスロースリップが加速し、システム予測では日本列島全体が沈没。田所によると「はっきりしたことは言えないが、1年以内に沈没が始まる」。事態の深刻さは関東沈没の比ではなく東山たちは青ざめる。

こんな時でも頑なに日本沈没が起きない方にベットしてしまう里城。地盤である経済界と企業にとって日本沈没が起きないに越したことはないが、それは希望的観測にすぎない。だが、あろうことか里城は自身の願望を補強する方向にひた走る。官房長官の長沼(杉本哲太)に田所とDプランズ社の調査を命じ、田所の排除を図った。ちなみに小松左京の原作には「D計画」なる用語が登場する。D計画は日本沈没説を検証する政府の極秘プロジェクトで、Dの計画(プラン)をめぐる本作との違いも興味深い。話を戻すと現実逃避的な里城の態度は政治家としての限界である一方、根回しやパワーゲームに長けた一面から平時に力を発揮するタイプとも考えられる。

「第二章・日本沈没篇」では復興から移民計画へとテーマがシフトした。もし日本が沈没したらどこに住めばいいのか? どうやって1億2千万人を他国へ円滑に送り届けるか? 海外へ移住したら日本人でいられるのか? 日本という国はなくなってしまうのか? 幸いにも日本では有史以来、大規模な海外移住を経験せずに済んできたが、国境が地続きの国では移民や難民は重要な外交課題だ。関東沈没後の復興計画もそうだが、本作ではまだ起きていない多くの「IF/もしも」が提示され、観ている側も普段とは違う頭の使い方を強いられる。それにもかかわらず本作が注目を浴びる背景に、大震災とパンデミックがあると考えられないだろうか? 災害を実体験し、政治が自分たちの生活に密接に関連していることでこの国の未来に関心を抱く人が増えた。そのことが本作の受容のされ方にも影響していると思われる。

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ドラマ「日本沈没-希望のひと-」のキャスト

天海啓示 演:小栗旬

環境省の官僚。CO2問題や産廃リサイクル問題に取り組む。

野心家で、大義のためには手段を選ばず、強引な手法で政策を推し進める面がある。

ただ根底にあるのは、環境問題に関してなんとしても良くしたいという純粋な想い。

その想いを抱いたのには高校時代のある出来事が関係している。

官僚になってから、仕事優先で家庭を顧みなかったために一年前から妻子と別居。

8歳の一人娘は妻と共に暮らしている。

省内では順調に出世し、「COMS<コムス>」事業に主要な立場で参加。

そして、官邸主導のもと各省庁の次代を担う精鋭達を招集した“日本未来推進会議”に、環境省代表として参加が決まる。

会議で活躍して、その先には政治家になるという並々ならぬ決意があったが、田所博士との出会いによって、とてつもない運命に巻き込まれていく。

小栗旬のコメント

「日本沈没」という未だかつてない困難に立ち向かっていく作品です。

ただでさえ苦しい環境の中、この題材は非常に難しいお話ですが、その中でも“希望”と“人間の強さ”を届けられるよう、自分を含め、キャスト・スタッフ全力で希望を持って真摯に作品に向かっていきます。

今を生きる皆さんへの賛歌になれるような作品にしていきたいと思っておりますので、ぜひご期待ください。

常盤紘一 演:松山ケンイチ

経産省代表の“日本未来推進会議”メンバー。

旧財閥系の家系で生まれ育つ。

父の後押しもあり、常盤の兄が財閥を受け継ぎ、常盤自身は官僚として産業を支える道を選んだ。

第一線の企業人に豊富な人脈を持ちながら、それを鼻にかけない人当たりの良さもあり、一目置かれている。

また、物事を客観的に見ることに長けていて、常にメリットとデメリットを秤にかけながら調整することができるリーダータイプ。

ゆくゆくは政治家になることも視野に入れている。

天海とは東京大学時代の水泳部の同期。

天海と双璧をなす優秀さであり、互いを認め合う仲でもあった。

その盟友関係は社会人になってからも変わらず、「COMS<コムス>」推進で環境省の天海と共闘し、後ろ盾となる有力な企業人を紹介することで、天海の政界進出の野望を応援する。

松山ケンイチのコメント

まだ全ての台本が手元に無いのでどんな話になるのか分かりませんが、想定外の国の危機に日本人はどう立ち振る舞っていくのか、どう助け合っていくのか、どんな答えが出るのか、楽しみです。

客観的に国のこととそこに生きている自分自身を見つめ直すきっかけになる作品になると思います。

椎名実梨 演:杏

週刊誌サンデー毎朝の女性記者。

普段は人当たりもよくおっとりとしているが、正義感が強く、弱者が痛めつけられるような出来事などは徹底的に調べあげないと気が済まない。

毎朝新聞政治部の記者だったが、時に攻撃的になる取材姿勢が仇となり、系列の週刊誌に異動させられた。

新聞記者に戻るために大きなスクープをあげようと、詐欺紛いの環境ビジネスを行う企業「Dプランズ」の不正と、それに癒着する環境省の腐敗を暴こうと取材を続けている。

その中で、環境省の天海に接触。

最初は疑いの目を向けていたが、天海の思いを知るうちに打ち解けていき、信頼関係を築いていく。

現在は母親と二人暮らし。

いずれは結婚を考えているが、仕事第一でなかなか意中の相手と出会えていない。

杏のコメント

今回初めてTBS連続ドラマにレギュラー出演させていただくことになりました。

日本沈没というどうしようもない自然の脅威にどう立ち向かうかというキャラクターたちの姿は、今の混乱の世の中で戦っている皆様と近い気持ちで共鳴し合えるのかなと思っています。

そして、演じる私たちもそのような不安や脅威を抱えつつ乗り切ることになります。

これを映像として残せることは意味があるような気がしています。

万全の体制で挑みつつ、全力でぶつかっていきたいと思います。

東山栄一 演:仲村トオル

高い支持率に支えられた若くてクリーンな総理。

丁寧でわかりやすい言葉を使うことや姿勢から、国民からの人気は高い。

10年先、20年先の日本をどうするかを考えており、日本を環境先進国にするべく数々の環境対策を打ち出す中で、特に一番力を入れたのが「COMS<コムス>」。

「COMS<コムス>」の推進を諸外国に向けて高らかに示したが、党内を牛耳るいわゆる与党のドンを前に、なかなか思い通りの意見を通せない。

無派閥ゆえに政権内での決定権がなく、守旧派に忖度して結果的に強引な決断ができない弱さがある。

その現状を打開するために、各省から一名ずつ若手エリート官僚を選抜して、日本の未来のための政策を議論する諮問会議“日本未来推進会議”を発足する。

仲村トオルのコメント

2007年の『華麗なる一族』以来の日曜劇場。

はじめての総理大臣役に緊張しています。

僕が演じる東山首相は、物語のはじめは一国のリーダーとしてはやや弱く甘い男に見えますが、逆風の中、上り坂を登った足に力がつくように、最終回を観た人たちに、困難な状況の日々でも諦めず前を向いて歩き続けた人間の未来には少し強くなった新しい自分がいる、というような希望を感じていただけるように全力で頑張ります。

田所雄介 演:香川照之

日本地球物理学界の異端児。

かつては東京大学の教授として、GPSデータに基づく地震予測精度の向上に貢献して世界的な賞を受賞、国内外の尊敬を集めていた。

だが、地球温暖化に関心を抱いて以来、論文も発表せずに環境問題の研究にのめり込み、その研究費欲しさから経費を流用して東大を追われることとなった。

しばらくは海外にいたが、東日本大震災を機に日本に戻って地震の研究を再開。

温暖化による海面上昇や大型台風の頻発、そして「COMS<コムス>」が伊豆関東沖の海底プレートに歪みを生んでいて、関東沈没の可能性が生じていることに気付く。

2023年、週刊誌に「近い将来、関東圏一帯が沈没する」という説を発表。

これがきっかけで、一部のネット民や環境活動家がデモを起こして、国民にも不安を与えることになる。

香川照之のコメント

政府側の海洋環境改革方針に対し、独自の理論で徹底的に異論を唱える頑固な博士の役です。

ドラマの原作は何十年も前のものですが、環境破壊問題はいま別の形でこの地球を襲っています。

その意味でも我々には、未来まで持続可能な環境への取り組みが不断に求められている。

日本が沈没するという、かつては荒唐無稽と思われたテーマを通して、地球が現在抱えている多くの課題を、改めてこのドラマで訴えていきたいと思っています。

石塚平良 演:ウエンツ瑛士

天海啓示と共に各省庁の代表として召集された、個性豊かな“日本未来推進会議”メンバーの1人。

厚生労働省代表でメンバー最年少。各省庁間で対立し合う会議メンバーの中で、潤滑油となる存在。

ウエンツ瑛士のコメント

素晴らしいキャスト、スタッフさんの皆さんとお芝居を出来る喜びに満ち溢れています。
歴史のある作品で気の抜けないシーンが続いていきますが、その中で、弱さが剥き出しになった時に起こる人間ドラマを楽しんでいただけるんじゃないかと思います。
1つの判断が命を左右する未曾有の危機においてのムードメーカーという役割は、役柄的にも僕自身も常に不安との闘いでした。しかし希望も絶望も全て人の中にある事を改めて学べる素晴らしい作品です。

相原美鈴 演:中村アン

外務省代表で上昇志向が強い日本未来推進会議・副議長。

中村アンのコメント

日本未来推進会議に外務省の代表として男性と肩を並べて参加し、自分の意志をしっかりと持つ上昇志向の強い女性、相原美鈴役を演じさせていただきました。
日本沈没という、想像し難い困難に直面した時、人々はどう乗り越え生きていくのか。
絶望の中に希望を見いだし諦めずに進む姿に、とても勇気をもらえる作品です。

安藤靖 演:高橋努

国土交通省代表で無口。

織辺智 演:浜田学

財務省代表で関西弁が特徴的な嫌味なインテリ。

北川亜希 演:河井青葉

生真面目な法務省代表。

財津文明 演:六角慎司

文部科学省代表で変わり者。

大友麟太郎 演:山岸門人

総務省代表でコミュニケーション能力の高いインテリ男子。

仙谷治郎 演:竹井亮介

防衛省代表で体育会系。

白瀬綾 演:高野ゆらこ

農林水産省の代表で現実主義者。

存在感は個性豊かな日本未来推進会議メンバーの中でも群を抜いている。

長沼周也 演:杉本哲太

内閣官房長官で、“日本未来推進会議”の指揮をとる。

生島誠 演:風間杜夫

日本が世界に誇る自動車会社「生島自動車」会長兼経団連会長で、政財界からも尊敬される知識人であり、政治家に最も顔が利く経済人だ。

常盤紘一(松山ケンイチ)を昔から可愛がっていて、彼に紹介されて出会った天海にも好感を示す。

里城弦 演:石橋蓮司

副総理。何よりも日本の主張と利益を最優先する生粋の国粋主義者。

与党の最大派閥を率いる守旧派勢力のドンであり副総理の里城には、弱小派閥出身の東山総理も逆らえない。

そんな里城は、天海の前に立ちはだかる最も大きな壁となっていく。

天海佳恵 演:風吹ジュン

天海啓示の母。昔は栄えていたが今は寂しい漁港がある天海の故郷に一人で暮らしている。

夫を亡くしてからは漁港の女性リーダーとして強く明るく生きてきた人物。

天海香織 演:比嘉愛未

天海の妻。天海との一人娘・茜の持病を気にかけ娘を第一に考える母。

夫である天海との関係は悪くはないが、仕事に邁進し家庭を顧みてこなかった天海と向き合うために別居をしている。

椎名和子 演:宮崎美子

椎名実梨の母。

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