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「あさが来た」あらすじネタバレ!最終回結末と無料動画配信・見逃し配信視聴方法

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「あさが来た」あらすじネタバレ!最終回結末と無料動画配信・見逃し配信視聴方法

2015年に放送された朝ドラ「あさが来た」の無料動画配信や見逃し配信、あらすじやキャストのネタバレ、モデル情報などを1話から最終回、最終話・結末まで紹介していきたいと思います。

朝ドラ「あさが来た」は波留さんが主演を務める朝ドラなのですが、今世紀最高の視聴率を記録するほどの人気を誇った連続テレビ小説でもあります。

放送期間平均視聴率は23.5%で、2016年4月23日に、スピンオフドラマ『割れ鍋にとじ蓋』がBSプレミアムで放送されました。

それでは先ずは「あさが来た」の無料動画配信から紹介していきたいと思います。

朝ドラ「あさが来た」の動画配信について

朝ドラ「あさが来た」の動画配信や見逃し配信のことについて紹介していきたいと思います。

先ず、見逃し配信と言えば「TVer」が一般的なのですが、NHKのドラマなどは「TVer」では配信されません。

今回ご紹介する朝ドラ「あさが来た」も例外ではありません。

先生
見逃してしまった話や、過去に放送された放送回をまた見たい場合どうしたら良いの?

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朝ドラ「あさが来た」のモデル・概要について

ヒロイン・白岡あさのモデルは大阪を拠点に活動した実業家で教育者の広岡浅子で、その生涯を描いて1988年(昭和63年)に出版された古川智映子の『小説 土佐堀川』を原案とし、大森美香が脚本を手掛ける。

広岡浅子は、京都の豪商小石川三井家の三井高益の四女に生まれ、大阪の豪商加島屋一族の広岡信五郎に嫁ぎ、幕末から大正の、日本人の女性が表舞台に出ることがなかった時代に、企業経営者として、銀行、生命保険会社、さらには女子大学を日本で初めて作る女性起業家のパイオニアである。

物語は、NHK連続テレビ小説では本作までではもっとも古い年代となる安政4年(西暦1857年)から始まり、様々な困難を乗り越えて成長するあさと、その家族らを通して、社会に貢献するさまを描くとしている。

タイトルの「あさが来た」は、「あさ(朝)が来ると新しい世界が始まるような『社会を明るくする』ドラマにしたい」という思いが込められている。

また、本作は激動の時代を生き抜いた夫婦愛を描くため、実話の人物・企業・団体名などを改変して大幅に脚色し、フィクションとして制作される。

ヒロインの人選は『マッサン』と同様に、17歳から33歳までと事実上の年齢制限を設けた公募オーディションが行われ、2015年3月12日、NHK大阪放送局での記者会見で波瑠に決定したと発表された。

当時歴代最多の2590人が応募した。

ナレーターがNHK女性アナウンサーなのは、2008年度上半期放送の『瞳』以来である。

2015年4月23日には出演者発表会見が大阪局で行われ、5月15日に京都の松竹撮影所でクランクインした。

江戸時代後期の豪商の娘を演じるため、クランクイン前から波瑠や宮崎をはじめ子役も、所作や箏、そろばん、習字などを練習して撮影に臨んだ。

また、ヒロインあさ愛用のそろばん・パチパチはんも準備され、6月2日に大阪局でスタジオ撮影がスタートし、同局スタジオに、朝ドラ史上最も裕福な家に生まれた設定のヒロイン「あさ」の実家・今井家や婚家・加野屋などの豪華セット、炭坑のセット、銀行のセットなどを設けて撮影された。

2015年11月11日、追加キャストとなる新たな出演者発表会見が大阪放送局で行われ、2016年3月5日、大阪局スタジオでクランクアップした。

通常はマスコミにラストシーンが公開されるが非公開であった。

「あさが来た」のロケ地

兵庫県 姫路市
兵庫県立大学環境人間学部 講堂 ゆりの木会館。

第1話冒頭、第144話の入学式の場面。

京都府 亀岡市
へき亭。

第24話、玉利友信邸玄関。

滋賀県 甲賀市
水口こどもの森、甲南町、野洲川。

倒産した眉山家がたどり着いた農村。

滋賀県 大津市
雄琴のみかん畑。

第55話、惣兵衛が視察したみかん畑。

岐阜県 犬山市
博物館明治村。

第75話、上京するあさとうめが乗車した陸蒸気。

和歌山県 有田市
千田のみかん農園。

第19週、眉山家が営むみかん畑。

大阪府 東大阪市
樟徳館。

第20週、第24週、大隈重信邸。

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朝ドラ「あさが来た」のあらすじ・ネタバレ

この物語のヒロインの名は、“あさ”。

幕末、京都の豪商の次女に生まれたあさは、相撲が大好きなおてんば娘。

琴や裁縫などの習い事に熱心な姉、はつは、あさとは好対照。

あさは大阪有数の両替屋の次男・新次郎と結婚することが親同士の約束で決まっていました。

しかし、物心つく頃には「お嫁なんかいかへん」と猛反発。

そんなあさは、ひょんなきっかけでその許婚、新次郎のひょうひょうとした魅力に引き込まれ、恋に目覚めます。

心ときめかせ嫁いだものの、明治に入り、時代に合わなくなった両替屋の経営は火の車。

ボンボンの夫、新次郎は「金儲けは性に合わへん」と三味線など風雅に興じるばかり。

いよいよ倒産かという時、新次郎が持ち込んだのは、炭坑経営の話。

「これからは石炭の時代らしいで。」その言葉が、あさの心に火を付けます。

単身、九州に向かったあさを待ち受けていたのは、炭坑の男たち。

酒ばかり飲んで働かない男たちに、あさは立ち向かいます。

一方、姉のはつは、大阪で一番歴史のある両替屋に嫁ぎます。

しかし、両替屋という時代遅れの稼業にこだわり続けたため、明治維新の荒波にのまれ、倒産してしまいます。

夜逃げ同然で姿を消してしまった姉のはつとようやく巡り合えたあさは、お金の援助を申し出ます。

しかし、姉夫婦はその申し出を断り、自分たちの力で再出発していきます。

実業家として奮闘するあさは、男社会ゆえなかなか認められず、苦労の連続です。

そんな中、大阪の発展に尽力している五代友厚と親交を深めます。

「新しい事業を始めたい人を支援する存在であれ!」との言葉を託されたあさは、銀行経営を引き受け、多くの人の志を支援していきます。

また、日本で初めての女子行員を育成していきます。

「妻への応援」に徹していた夫・新次郎も「働く妻の背中」を見続け、お金儲けとは違う「仕事の意義」を感じ、動き始めます。

時は流れ、一人娘も嫁ぎ、あさと新次郎が最後に引き受けた仕事は「女子教育の発展は社会の発展につながる」との考えから、日本最初の女子大学校の設立でした。

「あさが来た」九転び十起きのネタバレ(第1週~第13週)

1901年(明治34年)、白岡あさは「日の出女子大学」の入学式での壇上にて、学問を推奨する祝辞を入学者に述べていた。

遡ること1861年(文久元年)、京都の豪商・今井家の次女・あさは、お転婆で好奇心旺盛な11歳の少女だった。

ある日、女ゆえに学問を許されないことや勝手に結婚を決められたことに不満を持ち、父・忠興に猛反発して押入れに閉じこもる。

そこへ訪れた許婚の白岡新次郎は、ゆっくり考えた上で将来を決めるよう諭し、梅の木で誂えたそろばんを贈る。

やがて父からそろばんの手習いを許されてその才能を発揮、いつしか店の番頭たちが目を見張るまでに上達していく。(第1週)

時は流れ1865年(慶応元年)、15歳に成長したあさは相変わらずお転婆で、両親や付き人たちを悩ませていたが、同年春に姉・はつと、それぞれ祝言を挙げることが決まる。

しかし久々に面会に現れたはつの許婚・眉山惣兵衛は冷淡で、義母となる菊からは威圧され、はつは気丈に振る舞うが結婚への不安が増していく。

一方、あさを定期的に訪ねていた新次郎は、恋文を送ったのを最後に連絡を断つ。

音沙汰無くあさが不安を募らせていた頃、新次郎は重篤の兄に心を痛めていた。

祝言を挙げる直前になって新次郎と彼の父・正吉が今井家を訪れ、兄の急逝により祝言の延期を申し出る。

こうしてはつの祝言から半年後に、あさも白岡家に嫁入りするが、新次郎は道楽に興じて家に寄り付かず、さらに家業に関われないなど制約が多いなか、店の人々とは次第に仲良くなって経営について内緒で教えてもらうようになる。

また店に貸付を強要した新選組に立ちはだかり返済の約束を交わしたあさは、その日より新次郎に大人の女性と認められ床を共にするようになる。

新次郎の協力を得て加野屋の現状を知り、以前出会った武士・五代才助から聞いた「世の中が変わる」との言葉を気にして正吉に大名への貸付の回収を提案するが、長年の信用を理由に却下され経営を委ねるようにたしなめられる。

しかし1件のみ取り立てを許され、一部金ながらも回収に成功し功績を認められて以後取り立てに出回るようになる。

そんな時、新政府は倒幕の軍資金十万両の貸付を加野屋に要請し、さらに銀目停止の通達により困惑した人々が店に押しかける。

それらの対処を終えた時には店の資金は底をつき、あさは借金を申し込みに奈良の豪商・玉利友信を訪ねる。

当初は貸付を渋っていた玉利だが、新たに事業を始めて返済すると約束したあさに将来性を見込み、無利子で資金を貸す。

一方はつは、外部との接触を菊に禁じられ、逆らうと蔵に閉じ込められる仕打ちを受けていた。

やがて山王寺屋も窮地に陥って、惣兵衛とともに実家に借金を申し込みに行くが、返済の目処が無いことから断られる。(第2週 - 第4週)

1868年(明治元年)、時代の変化をなんとか乗り切った加野屋も落ち着き始め、あさははつを心配して山王寺屋を訪ねるが、店は廃業し夜逃げ後であった。

粗末な長屋で眉山一家を見つけるが、はつから冷たく追い返される。

後日再び失踪して、あさはひどく落ち込むが、五代に勧められるまま大阪商人の寄り合いに出席したことを機に商売への興味がさらに増し勉強に打ち込む。

一方、新次郎は百姓の納屋を間借りする眉山一家を探し出し、当初はあさに内緒で通い支援をするが、その内に知られることとなる。

こうして再会したあさとはつは、互いに近況を話し合う。

新次郎の話であさが新たな商売として石炭に着目した頃、はつの妊娠が判明するが、惣兵衛が突如姿をくらます。

あさは加野屋を支えるために炭坑経営を切願するが、資金不足や現場が遠距離であることから反対される。

それでも鉱山買収方法を思案するあさを、義母・よのは快く思わず、さらに子宝に恵まれないことから、新次郎に妾を持たせようと考える。

よのの考えを知り気落ちしたあさは、1871年(明治4年)、正吉から炭坑経営の心得として夫と仕事との選択を迫られ、不本意ながら新次郎に妾を取るよう願い出るが、新次郎はあさを愛するゆえに拒否する。

その頃、炭坑主の未亡人・櫛田そえが加野屋を訪ねてくる。

あさの思いを知り協力的な義父を見た櫛田は、加野屋に「蔵野炭坑」を譲ることを決める。

こうしてあさは、新次郎にも背中を押され、1872年(明治5年)、炭坑がある九州・筑前へと旅立つ。(第5週 - 第6週)

九州の炭坑に到着はしたが、坑夫たちは「女の下で働く」ことを拒絶し働こうとしない。

彼らと話し合ううちにもみ合いとなって転倒した時に、五代から「お守り代わり」にと持たされた拳銃が懐から落ち暴発する。

坑夫の妻たちは、あさが拳銃で脅迫していると誤解し、坑夫たちも仕方なく働くことを決める。

心配して炭坑を訪れた新次郎から、あさには武器は似合わないと優しく諭され、翌日、坑夫たちに拳銃を盾にした言動を謝罪して国の未来を支える石炭を採る彼らを讃えるが、彼らの代表として支配人・宮部と相撲を取ることになり、結果、あさが勝利する。

以来、坑夫たちはあさに信頼を置き働くようになる。

その頃、長男・藍之助が誕生し1年経ったはつは、五代からの情報を受けて賭博場で惣兵衛を発見する。

はつを不幸にしたと自責する惣兵衛であったが、彼女に説得されて帰宅する。(第7週)

九州の炭坑から大阪へ戻ろうとした矢先、祖父・忠政の危篤の知らせを受けて京都の実家へ直行する。

親族で祖父の最期を看取った後、今井家は政府の勧めで銀行開設に向けて、東京移転の準備を進める。

はつの境遇に心を痛める母・梨江は、今井家の和歌山の土地の権利書を頑なに拒むはつに渡そうとする。

あさから、はつ夫婦を信じて応援する貸付だと説得されてようやく権利書を受け取る。

今井家が東京へ旅立った後、あさは正吉に銀行開設の相談を持ちかけるが、今はその時ではないとたしなめられる。

坑夫やその家族が夢を持てるようにと労働の改革を進めようとするが、納屋頭たちの反対を受けて難航する。

新次郎と会えない日々が続く寂しさを押し殺し、寝る間を惜しんで炭坑を手伝いながら納屋頭たちの説得を続けるうちに、やがて多くの納屋頭の賛同を得て改革を実行し、炭坑の人々から感謝されるが夫を差し置いて働く姿勢を叱責される。

11月になり、加野屋で襲名披露が行われた。

正吉は引退し、榮三郎は八代目を襲名し、新次郎はその後見人となり、あさは加野炭坑を担うとお披露目される。

一方惣兵衛は、はつから土地の譲渡を聞き、現地・和歌山を視察してみかん農業を始めることを決意する。

当初反対していた菊も、家族の説得に折れる。

そして白岡家の計らいであさとの時間を過ごしたはつは、翌早朝、一家で和歌山へと旅立って行く。(第8週 - 第10週・59回)

その後も大阪と九州を行き来するうちに妊娠が判明するが、反抗的な態度をとる納屋頭・サトシの動向が気になり炭坑に留まり続ける。

しかし、つわりで体調を崩し、迎えに来た新次郎とうめに連れられ大阪に帰る。

そして長女・千代が誕生する。

親子でひとときの穏やかな日々を送る中、炭坑で落盤事故が起きたと知らせが届き、あさは千代を新次郎に託して五代とともに急ぎ現場に駆けつける。

事故ではなく何者かが故意に起こした事件だと五代は推理するが、結果は事故として処理される。

正吉は、事故後の現場復興に大番頭・雁助を炭坑に差し向ける。

実は、サトシは加野屋から独立した元大番頭の息子・松造で、雁助と対面後に突如炭坑から姿を消す。

大阪のあさと新次郎の前に現れた松造は、加野屋を恨み落盤事故を首謀したことなどを自白するが、あさからは叱責され、さらに病床の正吉から謝罪され、父の思い出話を聞いて、加野屋とのわだかまりも解けて警察へ出頭する。

その後、正吉は他界し、あさは再び大阪と九州を往復する日々を送る。

1878年(明治11年)、五代の誘いを受けて初めて東京へ行き、友人で内務卿の大久保利通を紹介される。

銀行を開業した父とアメリカ留学から帰国した弟とも再会し、また、「学問のすゝめ」の著者・福沢諭吉と偶然出会う。

帰阪間際に大久保が暗殺されたことを知って急遽五代の元を訪ね、大久保に代わり五代の心の友となることを誓う。(第10週・60回 - 第13週)

「あさが来た」柔らかい心のネタバレ(第14週~第26週)

1879年(明治12年)、女中・ふゆは、新次郎への恋心を胸に秘めたまま、父親が決めた縁談を受け入れようとする一方で、新次郎の妾候補だったことを知り複雑な思いを抱く。

新次郎と出かけた帰り道に思いを告白するが失恋。

傷心で涙するふゆの元に駆けつけた亀助は優しく寄り添い慰める。

結局この出来事が原因で縁談は破談となるが、亀助に求婚され彼との結婚を決める。

祝言を終えた亀助とふゆは、九州の加野炭坑で新たな生活を始める。(第14週)

1880年(明治13年)、榮三郎はさちと結婚し、よのは大奥様、さちは若奥さん、あさは奥さんと呼ばれるようになる。

1881年(明治14年)、加野炭坑の借金もようやく返し終わりあさは銀行設立を願望したが、雁助の反対と五代の助言もありひとまず銀行設立は保留して新しい炭坑を買う。

あさと美和、新次郎と五代はそれぞれ友情を育てていくが、仕事をしない新次郎と仕事に忙しいあさは、娘の千代の「なんでだす(どうして普通の家と違うのか)」に戸惑う。

その頃、五代が計画していた「北海道の官有物払い下げ」は官民癒着であるという新聞記事が載り、五代は世間から「悪徳商人」と呼ばれ大阪商人たちから非難を浴びる事態になる。

しかし、新次郎と榮三郎の機転で五代の疑いは晴れ、大阪の繁栄のために生涯尽くすと誓った五代だったが、病に冒され始めていた。(第15週)

新しく買った炭坑が当たって、あさは次々と九州の炭坑を買い進め、加野炭坑は大きくなっていった。

榮三郎と雁助の話し合いの結果、ついに加野銀行を3年後に設立することを決定する。

いよいよ両替屋の加野屋がなくなることが決まって、雁助は店を去ることを考え、雁助と心を通わせるうめも思い悩み、2人の仲を知るあさも鬱々とする。

五代の助言もあり、銀行の頭取に榮三郎、その他の会社の社長は新次郎が務めることになる。

その五代は、病を押して精力的に働いていたが病が悪化し、東京で療養生活に入って1か月後の、1885年(明治18年)9月に他界する。

3年後の加野銀行創立を目指して、大蔵省会計監査院で働いていた山崎平十郎を雇い入れる。

その翌年、はつが藍之助と菊とともに、10年ぶりに加野屋を訪れる。

あさとはつは子育てのことなどを話し合い、藍之助は店の商売に興味津々で、千代ははつの優しさに触れて戸惑う。

銀行のことに詳しい山崎のおかげで銀行開設の準備も順調に進む中、あさと新次郎は銀行の神様と呼ばれる渋沢栄一にも会い、1888年(明治21年)、あさはこの日のために後藤屋で誂えた洋装で加野銀行開業の日を迎える。

一方、雁助は「お母様の働く姿をよく見ておくように」と千代に言い残して独りで加野屋を去って行く。

創業から3年後の1891年(明治24年)、加野銀行は大阪で10本の指に入るほど大きく成長し、商事部門の加野商店も順調で、榮三郎とさちにも女の子が誕生し近くに新居を構え、新次郎は尼崎の阪神紡績の初代社長に就任する。

精力的に働くあさだったが、千代との関係だけはうまくいかなかった。(第16週 - 第17週)

実力有る女性に対して、進路がまだまだ開かれていない現状を知ったあさは、日本初の女性銀行員の募集をかけ、4人の女性を雇うことになる。

あさと新次郎が千代の進路について考えていたある日、和歌山から藍之助が働かせてほしいと家出をして来る。

数日、加野銀行で丁稚奉公をして喜びを感じていた藍之助だったが、あさの知らせで迎えに来たはつとよのの説得によって、心を残しながら和歌山に帰って行く。

千代が京都の女学校へ進学し寄宿舎生活に入った後のある日、新次郎の提案で、あさと新次郎は初めて2人だけの旅で、はつのいる和歌山へ行く。

はつや惣兵衛たちのもてなしを受けて寛いだ時間を過ごすあさと新次郎だったが、村の世話役・倉掛の話で、みかん農業の厳しさも知る。

その後の眉山一家の話し合いで、3年の期限付きで藍之助は再び加野銀行で働くことになる。

女性行員たちや加野銀行の評判が上がる中、要注意客の一人・成澤泉があさに面談を求める。

日本初の女子大学校設立に向けての協力を求められて、あさは即座に断るが、彼から渡された女子教育についての論文を読んで感涙し、支援に乗り出す。

女子大学設立資金30万円と見積もり加野銀行から融資しようとするが、山崎の反対と成澤の希望により、有志者の寄付で賄うこととなる。

東京の教育者・大隈重信を訪ねたりと寄付金を集めに奔走するが、銀行の顧客の金を女子大学設立資金に回していると噂が立ち、取引をやめる客が大勢いると、榮三郎と山崎から苦言される。

その頃千代は、加野炭坑の落盤事故は子育てのために帰阪したことが原因と、あさが公言していたと知り、複雑な思いを抱く。

帰省した千代は、あさとの会話を試みるが後回しにされ、複雑な思いから苛立ちをぶつけて大喧嘩になる。

直後、あさは恨みを持つ客・萬谷に包丁で刺されて生死を彷徨うが、奇跡的に命を取り留める。(第18週 - 第20週)

病床のあさは、新婚当時や千代が産まれて間も無い時のことを千代に話す。

子育てをした時間が今でも宝というあさの言葉で千代の誤解は解け、母娘は心を通わせる。

後日、萬屋の逮捕を知ったあさは、彼の心情を推し量らなかった自身の対応を反省し、情状酌量を懇願する。

はつ夫妻や亀助など、入院中のあさを見舞いに様々な人々が訪れる。

大隈の妻・綾子は女子大学設立賛同者の署名を集めて見舞いに訪れ、有志の妻たちもあさの活動に心動かされたことを伝えて励まし、最後まであさを支えることを誓う。

数か月後にあさは退院し、通院しながら治療に努める。

一方、眉山家では、菊が山王寺屋復活は不可能と知らされ動揺する。

転倒して骨折し病床に就いた菊は、はつの看病を受けるもしだいに衰弱し、家族に看取られながら息を引き取る。

眉山家に弔問に訪れたあさは、はつや養之助やうめと共に、体調がすぐれないと聞いた東京の両親のもとを訪れる。

重体の母・梨江は、ほどなくして家族に見守られながら息を引き取る。

あさは忠興から、幼少時に学問を禁じたことを詫びられ、女子大学設立に役立ててほしいと目白の今井家別荘地の寄付を申し出される。

1896年(明治29年)春、千代は京都白川高等女学校を卒業し花嫁修業を始める。

同じく卒業した千代の親友・田村宜は、あさの秘書見習いとなる。

そんな折雁助の妻・ツネから、雁助が仕事中に負傷したとの知らせが届く。(第21週 - 第22週)

雁助が倒れたことが原因で工場経営が傾きかけ、ツネは榮三郎に借金を申し込む。

雁助が意識を取り戻して借金話は取り消されるが、この事に因り、榮三郎は加野屋の第三事業として生命保険業への進出を決める。

同じ頃、みかん農業を継ぐことを宣言したはつ・惣兵衛夫妻の次男・養之助は20歳を迎え、幼馴染・節と祝言を挙げるが、直後に新兵証書が届く。

そして、養之助不在による家業の人手不足を心配して連れ戻しに来た祖父・栄達に応じ、藍之助は加野銀行を辞め和歌山へ帰って行く。

千代は、あさの入院先の病院で出会った青年・東柳啓介を忘れられない日々を送っていたが、二度と会うことはないと思っていたそんなある日、啓介が旅行ついでに加野銀行を訪ねて来て千代と再会を果たす。

2人の様子を見たよのは、千代と啓介の縁談を膳立てしようと考える。

よのから話を聞いたあさは、綾子を通じて東柳家に縁談を申し込むが、見合いの日取りが具体化する中、突如啓介から辞退の返事が来る。

よのは、悲しむ千代に心を痛めて体調を崩しながらも、謝罪にやって来た啓介に考え直すようすがり頼む。

また、あさと新次郎は、官吏として国を動かすことが夢と語る啓介に対し、政府を辞め事業で国を動かした五代についての思い出話をする。

それから半年後、啓介は千代との結婚を胸に白岡家を訪れる。

千代とともに喜んだよのは、2週間後に静かに息を引き取る。

あさは近々不況が来ると危惧して、優良企業に成長した加野炭坑を売却する。

女子大学設立は、創設地を忠興から譲渡された東京・目白の土地に決定し、成澤は発起人大会を開催する。

あさは、反対者からの抗議や嫌がらせにも動じず支援に奮闘し続け、1901年(明治34年)、当初の目標入学者数100名を上回る180名の入学者を受け入れ、いよいよ日本初の女子大学校・日の出女子大学が創立する。

そしてあさの予感が当たり、「大阪恐慌」が始まった。(第23週 - 第24週)

預金の支払いを停止したり倒産する銀行が出てくる中、加野銀行は預金者への支払いを敢行する。

さらに生命保険の重要性に着目したあさはこれを機に生命保険事業の合併・拡大を提案し、加野生命は2社の生命保険会社と合併して淀川生命となる。

日本政府の救済融資により大阪恐慌は収束し、加野銀行の預金は増え続け、また淀川生命も飛躍的に契約数を伸ばす。

千代が無事祝言を終えた頃、体調の急変により病の床に就いた惣兵衛は、家族を集めて自身の人生について言い遺した後に静かに息を引き取る。

一方、白岡家では千代夫婦に長女が誕生する。

そして、新次郎の身体の異変に気付いたあさは、病院へ行くよう懇願する。(第25週)

あさは、余命幾許もないと診断された新次郎との時間を過ごすため、実業家を引退する。

夫婦で穏やかな日々を送る中、平塚明ら日の出女子大学の学生3人があさを訪ねて来る。

あさに文句を並べ立てるも逆に褒められて唖然とする明だったが、あさを超える女性になると心に誓う。

最初の卒業生を送り出した日の出女子大学は、財団法人になることが決まる。

卒業生の一人の宜は教授就任を見通して欧米への留学を予定し、加野銀行を結婚退職した元女性行員のサカエは、夫から女子大学進学を認められる。

こうして、あさの思いが実になってきたことを知った新次郎は、突然倒れ危篤に陥る。

そして榮三郎、千代、亀助に思いの全てを伝えた後、あさに「いつもそばにいる」と言い遺してこの世を去る。

新次郎の四十九日の法要の日、あさとはつは、互いに家を守ってきたことを称え合い、はつは孫の面倒を見ながら家を守り続けること、あさは女性たちの教育支援を続けたいと語り合う。

6年後、熱心に勉強を続けるあさは、別荘で年1回女性のための勉強会を開くことを決める。

その第1回目の勉強会で、家族の女性たちや宜や成澤を集めての講義を終えたあさは、遠方に新次郎の姿を見かける。

新次郎の元に駆けつけるうちに若い姿になったあさは、満開の菜の花畑で彼と再会して抱き合い、微笑み交わすのであった。(第26週・完)

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朝ドラ「あさが来た」の主要キャスト※ネタバレ含む

今井あさ/白岡あさ 演:波瑠

少女時代:鈴木梨央

本作の主人公。幕末の1849年(嘉永2年)生まれ。

京都の豪商・今井家の次女。

「なんでどす?」と「びっくりぽん」が口癖で、出過ぎたことを言った時に口を摘まむのが癖。新次郎の三味線が大好き。

幼い頃から箏や裁縫よりも木登りや相撲が好きなお転婆な反面、はつのようなしとやかさがないことを気にしている。

学問にも興味を持ち、許婚・新次郎からそろばんを贈られたことを機に、珠算の能力を発揮する。

姉・はつの嫁入りから半年後に、白岡新次郎と結婚する。

最初は家の習慣に戸惑うばかりであったが、しだいに両替商について学ぶようになる。

ある日店に貸付を強要した新選組・土方歳三相手に返済の約束を交わさせ、その日より新次郎に大人の女性と認められる。

五代才助の「世の中が変わる」と言う言葉を受けて、証文が紙切れになる前に取り立てした方が良いと正吉に進言し、宇奈山藩の取り立てを任せられる。

一部金だが取り立てに成功し、正吉から加野屋の働き手として認められる。

加野屋の新事業に「石炭」に目をつけ、「蔵野炭坑(後に加野炭坑に改名)」を買収。

大阪と九州を往復するうちに、坑夫たちから「姉御」と呼ばれ親しまれるようになる。

忠政の葬儀の際に、父の忠興や五代から「銀行」の話を聞き、炭坑の次の新事業に銀行開設の構想を持つ。

結婚から10年後、炭坑へ出向いている時に妊娠している事が判明し、やや難産ながらも長女・千代を出産する。

1879年(明治12年)、亀助とふゆの祝言で初の仲人となる。

1880年(明治13年)、さちの嫁入りを機に「若奥さん」ではなく「奥さん」と呼ばれるようになる。

炭坑を買って10年を経て、大阪商人達が炭坑の価値に気付き始め、炭坑について教える立場になる。

1885年(明治18年)、五代が東京に発つ前に会い、最後の会話を交わす。

加野銀行設立準備の際に会った渋沢栄一の、信用と教育が大事と説いた話に感銘を受け、1888年(明治21年)、長年の夢であった加野銀行開業の日を迎える。

3年後の1891年(明治24年)、銀行員の育成のための教場・花木寮を設けたり女性行員を雇ったり、また、綿花を卸す事業を始めたりなどして実業家として有名になる。

神戸や東京など各地に移動する際に利用する鉄道のテケツを収集する趣味を持つようになり、手帳に大事に保存している。

1894年(明治27年)、成澤泉と出会い、日本初の女子大学校の設立を支援することを決意し、資金を募ったり大隈重信を訪ねるなど精力的に活動していたが、あさに私怨を持つ萬谷与左衛門の凶刃に倒れる。

一時は死の淵を彷徨うが、一命をとりとめる。

そして1895年(明治28年)、春が来る前に退院する。

梨江の葬儀後、父・忠興から幼少時に学問を禁じたことを詫びられ、女子大学校を東京に建てるなら、目白の今井家別宅の土地を役立ててほしいと申し出される。

思うように資金が集まらないことから、成澤や山倉、絹田に、譲渡を受けた目白の土地を利用して東京に建設することを提案する。

大規模な不況(大阪恐慌)が訪れる事を予測して、資金を確保するために加野炭坑を日本政府に売却する。

1901年(明治34年)、念願の日本初の女子大学校「日の出女子大学校」が開校し、創設者として入学式の壇上に立ち祝辞を述べた。

時には日の出女子大へ赴いて生徒として授業を受け、また、春休みなどに白岡家を訪れる女生徒には、簿記や商いや裁縫などの生きた学問を教えるように努める。

大阪恐慌の際には、「銀目停止」の騒動を思い出して預金者に預金の支払いを敢行し、結果としてそれが加野銀行の信用・信頼を高め預金者を拡大させた。

また、生命保険の重要性に着目し合併による事業拡大を提案する。

淀川生命の相談役に就任し、「大阪実業界の女傑」と呼ばれるようになる。

新次郎の余命宣告後、日露戦争勃発で淀川生命の方針を再考する頃、すべての商いから引退するが、女性教育推進の運動にだけは関わって行きたいと望む。

今井はつ/眉山はつ 演:宮崎あおい

少女時代:守殿愛生

あさの2歳年上の姉。今井家の長女。

箏と裁縫が得意。奥ゆかしく聡明でおっとりしているが、あさと同様に、自分の信念を曲げない頑固な一面もあり、不満や悩みも一人で抱え込んでしまう傾向がある。

1865年の春に眉山惣兵衛と結婚した後は、菊の嫁いびりに耐え続ける生活を送る。

1868年、山王寺屋廃業による夜逃げの最中、惣兵衛に包丁を向けられた菊を庇い、右腕に傷を負う。

その後、流れ着いた農家の手伝いをするなか妊娠が判明。

1870年、たまたまあさを訪ねた白岡宅で産気づき、長男・藍之助を出産する。

一家で和歌山へ移転後、次男・養之助が誕生する。

1886年、菊、藍之助と共に加野屋を訪れ、あさと再会し、お互いに思い通りにならない子育てのことなどを話し合う。

菊曰く、2人の男の子を育てているうちに、肝っ玉母ちゃんになっている。

広岡浅子の姉・三井春がモデル。

史実上の春は婚家の家業の破綻後27歳で早逝しているが、脚本を手がけた大森美香は週刊現代2016年3月26日・4月2日号において、原案本には晩年の春についての描写が無いため、どこかで元気に暮らしていると解釈して話を膨らませた旨を述べている。

今井梨江 演:寺島しのぶ

あさの母。夫に従順な良妻賢母。

娘たちが嫁入りした後も様子を見に行ったり、倒産したはつの嫁ぎ先に東京への転居直前に眉山家の再出発の願いを込め、和歌山の土地の権利をはつに譲ったりするなど面倒見がよく、責任感も強い。

体調不良の夫・忠興の看病をしているうちに、体調を崩す。

眉山菊の葬儀の後に駆け付けたあさやはつや、今井家の家族に見守られながら息を引き取る。

今井忠興 演:升毅

あさの父。今井家の当主。

時代を見る目に優れ、商才の持ち主。生真面目で厳格。口癖は「こらっ、あさ!」。

躾には熱心で「女には学問は不要で嗜みが重要」との考えのもと、はつを自慢の娘と誇っている。

はつ・惣兵衛夫婦から山王寺屋を救うべく借金を依頼された際には、返済の目処が無いために貸付を断る。

お転婆なあさに対しては厳しく接するが、本心では商売人として活躍しているあさを応援しており、加野屋に嫁入り後、正吉のあさの人柄を認める言葉を聞いて感涙する。

1868年、今井家を新政府公認となるまで押し上げる。

新政府の強い勧めで銀行開設するため、忠政の他界後に一家で東京に転居する。

1878年(明治11年)、牛鍋屋にてあさと再会し、銀行経営の難しさなどを語り合い、あさを一人の商売人として認める。

1887年(明治20年)、東京で開いた祝賀会にて孫の千代に初めて対面する。

引退後、体調不良で梨江の看病を受けていたが、梨江に先立たれる。

幼少時に学問を禁じたことをあさに詫びて和解し、女子大学校の建設予定地にと目白の今井家別宅の土地5,500坪を寄付することを申し出る。

養之助に新兵証書が届いてから数日後の1896年(明治29年)10月4日に死去する。今井銀行初代頭取。

遺品の中にテケツを収集した記帳が見つかり、同じくテケツを収集しているあさに形見分けされる。

うめ 演:友近

今井家の女中で、はつ・あさ姉妹の付き人。あさに勝ち続けるほど相撲が得意。

姉妹の母梨江の意向で当初、うめがはつの、ふゆがあさの、それぞれ嫁入り先での御付きとなる予定だったが、生まれ育った環境と違う婚家では自分よりもあさの方こそ、頼りになるうめが必要という妹を思いやるはつの機転により、白岡家へ嫁ぐあさの付き人となる。

加野屋で働くうちに雁助と相思相愛になっていく。

銀行への業務転換を受け入れられない雁助から共に店を出る誘いを受けるが、あさをこれからも支えていきたいために断る。

その後、雁助が家出した妻子のために店を辞めて旅立ち、関係は終局する。

ふゆ 演:清原果耶

今井家の女中。あさと同い年。6人姉妹の5女。

子供の頃は体が弱く、よく泣き、病気がちだった。

立ち居振る舞いの美しいはつに憧れを抱いている。

あさの嫁入り先での付き人となるのがうめと入れ替わったことにより、眉山家へ嫁ぐはつの付き人となる。

山王寺屋廃業後も暫くはつの付き人を続けた後、はつとあさの口利きで加野屋の女中となる。

やがて新次郎に想いを寄せるようになる。

1879年(明治12年)、父が決めた縁談を一旦は受け入れようとする中、新次郎に想いを伝え失恋する。

この件が原因で破談に怒る父が怒鳴り込み暴れたことに自責し、加野屋から去ろうとするが、亀助から求婚され受諾する。

加野屋で祝言を挙げた後、亀助とともに九州へ旅立つ。

娘・ナツをもうけ、亀助が役員秘書着任を機に帰阪する。

白岡新次郎 演:玉木宏

少年時代:南出凌嘉

あさの許婚、のちに夫。

大阪有数の両替屋・加野屋の次男。あさより11歳年上。

商いより三味線の手習いを好む道楽者。高齢になってからは亀助曰く、「三味線もお茶も謡も名人の域」。

洋装があまり好きではなく、和服好き。

雨男で、嬉しい事が起こると必ず雨が降る。

かねてよりあさの人柄を気に入り、婚約の打診も快く応じる。

また、はつの夫になる惣兵衛とは旧知の仲である。

少年時代に、幼馴染み・松造が家業の失敗から不幸に追いやられ、行方不明になってから自身の家業ひいてはお金を扱うことを嫌うようになる。

その後、松造と再会してから、若干心境の変化が生じる。

加野銀行設立の際にはあさや五代の打診で、社長就任することでついに商売に関わる。

弟の榮三郎が驚くほどの交流網を持っており、三味線やお茶・酒の席などで事業の事を聞き出したり、逆に新しいことを広めたりと、陰ながらあさや五代に協力している。

五代は「大阪商工会議所」の設立時の活躍を「陰の立役者」と述べている。

長兄・正太郎が死去したため、幼少の三男・榮三郎が加野屋の後継者になる際に、その後見人となる。

1879年(明治12年)、亀助とふゆの祝言で、初の仲人となる。

1881年(明治14年)、五代から大阪での紡績についての情報を聞く。

その五代と次第に親交を深め、「新ちゃん」「友ちゃん」と呼び合う仲になる。

加野銀行設立準備の際に会った渋沢栄一の信用と教育が大事と説いた話に、「お金や商いが初めて人間味のあるものと思えた」と感銘を受ける。

加野屋から銀行事業を除いた商事部門の加野商店の社長になり、その後尼崎の阪神紡績の初代社長も務め、次第に「大阪財界の顔」と呼ばれるようになる。

1894年(明治27年)、自身が居ずとも業務が成り立つことや、自身の道ではないと判断したことを理由に、阪神紡績の社長職を辞任して相談役に退き、あさに「以後は家業(加野銀行相談役)に専念する」と告げた。

淀川生命の、榮三郎に次ぐ2番目の大株主になる。

しばらくしてから病を患い、あさに看取られ息を引き取る。

広岡浅子の夫・広岡信五郎がモデル。

白岡榮三郎 演:桐山照史

幼少期:吉田八起、少年時代:河崎脩吾

新次郎の弟。加野屋の三男。

自身の幼少時に長兄・正太郎が死去し、次兄・新次郎は既に分家に出ていたため、幼少期から加野屋の後継者として育つ。

正吉の引退により、18歳で「八代目 加野屋久左衛門」を襲名する。

雁助を頼りにしている。また、兄・新次郎の道楽ぶりに呆れながらも、同業者においての顔の広さに一目置いている。

あさとは炭坑経営や銀行開業をめぐり時に対立したり、経営手腕ぶりに嫉妬を抱きつつも、協力し合って家業を支えていく。

頭取に就任してからは厳格かつ冷静沈着で決断力のある人物といった描写が目立ち、上客の工藤徳右衛門に女子大設立の話を持ちかけたあさを激しく叱り飛ばした。

1888年(明治21年)、加野銀行の初代頭取に就任する。

1896年(明治29年)、予てより救済を求められていた名古屋の生命保険会社を買収して、加野屋の第3の事業とすることを決める。

淀川生命の初代社長に就任する。

広岡正秋(9代目 広岡久右衛門)がモデル。

白岡千代 演:小芝風花

乳児期:林寅之介、幼少期:東出奈々、6歳:中川江奈、少女時代:鈴木梨央

あさ、新次郎夫妻の長女。

これから先、千年もずっと栄え続けますように、と正吉が名付けた。

10歳時には幼少時のあさと瓜二つだが、屋内遊びや華やかな様相を好む繊細な少女に成長する。

仕事に忙しく正反対な性質のあさに反抗心を持つようになる。

一方、優しい伯母・はつに好感を持ち、彼女の様な女性になりたいと思うようになる。

高等小学校時は国語とそろばんの成績は優秀だが勉学への関心が薄く、卒業後の進路は花嫁修業を望む。

しかし、進路選択の幅を広げさせたいあさと、視野を広げさせたい新次郎の勧めで、京都白川高等女学校へ進学し、寄宿舎・花霞寮での生活を始める。

卒業後は、自宅で花嫁修業をし、女学生時代に出逢って以来思いを寄せる東柳啓介と、紆余曲折を経て結婚する。

長女・多津子が誕生し、さらに新次郎が他界してから6年後には芦屋で暮らしている。

3人の娘を連れて白岡家へ里帰りし、留学していた宜と再会した際には4人目を授かっている。

広岡浅子の長女・広岡亀子がモデル。

東柳啓介/白岡啓介 演:工藤阿須加

明治維新まで、王子藩1万石の藩主である父の次男で、子爵の家柄である。帝国大学法科の学生。

東京から恩師の見舞いに、あさが入院する病院を訪れて、千代と出会う。

その後、兄と旅行途中に加野銀行の看板を見かけ、千代を訪ねて再会する。

白岡家側から大隈綾子を通して千代との縁談話が舞い込み、父の意向で当初は承諾するが、内務省への就職を志望しているために断る。

しかし、よのの必死な懇願と、新次郎とあさから、政府官僚を辞めて商業で国を変えた五代の話を聞いて心が動き、千代との縁談を受け入れて白岡家の婿養子となる。

1903年(明治36年)長女・多津子を授かる。

大同生命第2代社長・広岡恵三がモデル。

田村宜 演:吉岡里帆

千代が京都の女学校へ編入した際に寮で同室となる女生徒。

寡黙かつ無愛想で大抵読書をしている。

あさを尊敬し、千代から事実を聞かされるまでは、新聞や書籍で得た情報を鵜呑みにしていた。

千代とは当初、価値観の違いから不仲だったが、喧嘩するうちに仲良くなり友達となる。

入院中のあさを見舞った時の一人称は「僕」だが、あさから似合わないと言われる。

高等女学校卒業後は、白岡家の千代の部屋に住み込み、秘書見習いとしてあさや亀助に同行する。

女子大学設立の発起人大会後に成澤の秘書になった後、あさと成澤の勧めで、創立した日の出女子大学の家政学科に入学する。また、女子寮の寮監を務める。

日の出女子大学卒業、同校の教授就任を見込み、6年間欧米に留学する。

日本女子大学の第4代校長・井上秀がモデル。

眉山惣兵衛 演:柄本佑

はつの許婚、のちに夫。山王寺屋の長男。

ストレスを感じると貧乏揺すりするのが癖。

周囲から「母の言いなり」と思われているが、内心は母親に殺意を抱いている。

結婚前は女性を嫌悪してはつ、あさに冷たい素振りを見せるが、はつが妻になって以後は、次第に彼女を労わり思いやりを持つ様に変化していく。

後に、はつに一目惚れだったことを新次郎に話す。

山王寺屋廃業による夜逃げ後は野菜の行商や農業にやり甲斐を覚える一方、はつの運命を狂わせ不幸にしたと思い込み、彼女の妊娠を知らぬまま失踪する。

失踪中の2年間は賭博場で荒んだ日々を送るが、はつに見つかり説得されて帰宅。

今井家から和歌山の土地の譲渡を受け、みかん農業を始める決意を固める。

以後、和歌山の有田でのみかん栽培に生き甲斐を見い出し、みかん農家としての生き方に誇りを持っている。

加野銀行で働きたがる長男・藍之助について、みかん農業の忙しさを理由に当初は反対しつつ、親が用意した道を歩んでいた嘗ての自身を思い出し、理解する。

栄達の死後、自身の体力の限界や藍之助の将来を考えて山を半分売ろうと考えるが、農作業の軽減方法を思いついた藍之助に反対されて思いとどまる。

初孫の誕生や久々の新次郎の訪問を喜んだ後に体調を崩し病床に就く。

そして自身の死期を悟り、妻子に対して自身の人生は家族に囲まれて幸せだったと言い遺す。

最後の願いとしてはつの琴を聴きながら息を引き取る。

眉山菊 演:萬田久子

惣兵衛の母。眉山家の家付き娘として誕生し、婿養子となった栄達と結婚した。

気位が高く高飛車で、夫を尻に敷き息子夫婦を支配する。

しかし、山王寺屋廃業による夜逃げの道中、はつに暴言を放ったことで堪忍袋の尾が切れた惣兵衛に包丁を向けられて以来気力を失い、流れ着いた農家の納屋に引きこもるようになる。

失踪していた惣兵衛が帰宅後は、藍之助の面倒を積極的に見るなど変化していく。

山王寺屋の復活に希望を抱き、みかん農業を始めようと考える惣兵衛に当初は反対するが、はつと栄達に説得されて和歌山への移転に同行する。

移転後はみかん農業に協力しながらも山王寺屋再建の夢を捨てきれず、商人に憧れる藍之助を密かに応援し背中を押す。

藍之助が加野銀行で働き始めてから山王寺屋の復活を期待するが、惣兵衛から銀行にはのれん分けがないため不可能と知らされひどく動揺する。

腰を骨折して寝たきりとなり、看病をするはつと過去を振り返り話す中で、惣兵衛を産み育ててくれたおかげで温かい家庭に恵まれたと感謝され涙する。

家族の介助でみかん畑に降りてから3日後、養之助の婚約を喜びつつ家族に看取られながら息を引き取る。

五代才助/五代友厚 演:ディーン・フジオカ

薩摩藩士。あさが「永遠に追い付かれない人」と尊敬している人物。

1861年、島津家家中 御船奉行副役時、大阪の街中であさと偶然出会い知り合う。

以来あさに好意を持ち、1865年の渡英中には彼女に宛てイギリスの様子を伝える手紙を送ったり、新次郎と結婚後も家業や新事業に奮闘する彼女に助言をするなど応援する。

英語を発したり会話中に織り混ぜる癖がある。あさを「ファーストペンギン」と表現する。

1868年に大阪府権判事となり、加野屋のあさを訪ねる。

また、大阪に寄合所を開設し、大阪商人を集めて「カンパニー」をつくることを提唱するが、会計官権判事任命と同時に横浜の転勤を命じられる。

しかし新政府役人を辞職する道を選んで大阪に戻り、さまざまな会社を設立するなど大阪の商業発展のために尽力する。

1878年(明治11年)、親友大久保の突然の死を嘆き悲しむ。

その折、あさと心の友として酒を酌み交わし、悲しみを乗り切る。

その後「大阪株式取引所」や「大阪商法会議所」を設置するなど精力的に活動する。

北海道の開発も手掛けようと準備を進めていたが、1881年(明治14年)7月、同じ薩摩出身の政府高官から官有物を格安で払い下げを受ける(開拓使官有物払下げ事件)と新聞報道を受けて、一時大阪商人達の信用を失う。

責任を感じた五代は会議所の会頭を辞任しようとするが、あさの一喝と新次郎と榮三郎の機転により大阪商人達の信用も復活し、大阪の繁栄のために生涯尽くすと誓う。

しかし志半ばで病に倒れ、東京に移り療養生活を始めて1か月後の1885年9月にこの世を去る。

番組制作統括の佐野元彦は、AERA2016年2月8日号において、当初は2015年末の放送日で亡くなる予定であったが、あまりの人気から大森美香に脚本を書き変えてもらい、2016年1月放送日まで寿命を延ばしてもらった旨を述べている。

ファンから悲鳴が大きく、「五代ロス」の言葉も生まれた。

櫛田そえ 演:木村佳乃

九州の「蔵野炭坑」の経営者の未亡人。

亡き夫が大事にしていた炭坑の売却を考えるなか、あさから買収を名乗り出る旨の手紙が届く。

後日、あさと対面し、彼女の考えや人柄を気に入り売却を決意する。

その際に、これから女性が社会に出る世の中になると予見し、あさを応援する。

成澤泉 演:瀬戸康史

1888年に、あさが晴花亭で見かけた青年。

澤山や同志社の新島らの紹介で、新潟で校長や牧師を務めたものの、勉学がしたいために帰阪した。

妻に対しアメリカへ留学の希望を語る。

留学から帰国後、桃沢女学校の教員となるが退職。

女性行員を採用した加野銀行やあさの評判を聞き、たびたび加野銀行の様子を観察しに来るが、要注意人物と見なされる。

日本初の女子大学設立を目指し、あさに協力を求める。

あさが刺傷を受けた一件で山崎から叱責され、しばらく自己嫌悪に陥る。

宜からあさからの伝言を聞いて初めて病室を訪れ、あさに詫びるが、共に再び頑張ろうと励まされる。

その後、かねてから執筆していた女子教育についての論文「女子ノ教育ニ就テ」を書籍化し、全国的に女子教育の重要性を広めようと、伊藤博文をはじめとする著名人に直訴するなど精力的に活動する。

1901年、日の出女子大学校の初代校長となる。

初心を忘れない様、自身の出発点の記念として以前あさに仕立ててもらったスーツを大事に着ている。

成瀬仁蔵がモデル。

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